国連ユース代表が岡山大学での協力を強化する訪問を実施
2025年5月26日、国立大学法人岡山大学において、国連SDG4ハイレベル運営委員会の代表補佐であるイラン・ウンベルガさんが岡山大学のユネスコチェアホルダーである横井篤文副学長を訪問しました。この訪問は、ユースの視点から教育の変革を促すことを目的としたもので、多くの可能性を秘めた内容となっています。
訪問の背景
イラン・ウンベルガさんは、グローバルな若者の意見を代表する重要な人物であり、これまでに国連の場で数々の発言をしています。特に、2022年の国連総会での「教育の変革サミット」において、若者による「教育の変革に関する若者宣言」を提出した際は大きな注目を集めました。この宣言は、教育制度の改善に向けて、若者の声を重要な位置に据えるものでした。
今回は、岡山大学のユネスコチェアにおいて、このような国際的な動きと連携しながら具体的な施策を模索するため、ベルムデスさんと共に訪問が行われました。交流の中で彼らは、人と地球のウェルビーイングを高めるための連携の重要性について意見を交わしました。
具体的な取り組み
岡山大学では、イラン・ウンベルガさんの訪問を機に、地域と地球のありたい未来を共に創造するための取り組みを加速させる方針が示されました。この取り組みは、様々な利害関係者や世代間の連携を通じて、教育、研究、社会貢献の分野において具体化していくことが期待されています。
また、2025年10月には、岡山にて国連大学主催の持続可能な開発のための教育(ESD)20周年を記念するグローバルRCE会議が行われる予定です。この会議は、さまざまな地域からの参加者が集まり、持続可能な未来に向けた具体的なアクションについての協議が行われます。岡山大学はこの会議を通じて、広範なネットワークを活用し、大きな社会的影響を生み出すための取り組みに参加していく方針です。
黎明の未来に向けて
国連の持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深め、地域に根ざした価値観を基にした教育や研究を進めることは、岡山大学の目指す重要なテーマです。イラン・ウンベルガさんの訪問を契機に、国際的な視野を持った教育のあり方について考えるきっかけとなり、多様な知見が融合する場が生まれることは間違いありません。
岡山大学は今後も地域における教育の活性化、国際的な連携の強化、さらなる社会貢献の実現を目指します。そのためには、地域中核・特色ある研究大学という立場を活かして、ますます積極的な取り組みを行っていく予定です。
結び
総じて、国連SDG4ハイレベル運営委員会のイラン・ウンベルガさんの訪問は、岡山大学が地域と国際社会において果たすべき責任についての新たな視座を与えてくれるものでした。今後、岡山大学のユネスコチェアがどのような影響を広げていくのか、大いに期待が寄せられています。