国連フォーラムでの発表
2025-08-02 13:17:48

岡山大学の那須学長が国連HESIフォーラムで持続可能な社会の取り組みを発表

岡山大学の那須学長、国連HESIフォーラム2025に登壇



国立大学法人岡山大学の学長、那須保友氏が2025年7月に開催される国連主催の「高等教育サステナビリティ・イニシアティブ(HESI)グローバルフォーラム2025」に参加しました。本フォーラムは持続可能な開発に向けた国際的な議論を促進する重要なイベントで、那須学長は日本から唯一の招待スピーカーとして登壇しました。

フォーラムの概要



このイベントでは、高等教育におけるSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた課題と解決策が議論されました。約300人もの参加者がオンライン上に集まり、政策立案者や大学関係者、学生、市民団体などがそれぞれの知見を交換しました。今回のテーマは『持続可能な開発における科学的・包摂的で公平な解決策』。特に、社会的な不平等がもたらす課題をどのように克服していくかが焦点となりました。

那須学長の講演内容



那須学長は、「高等教育が果たすべき役割」について具体的な提言を行いました。特に、「大学は単なる知識供給の場ではなく、行動を起こす場所として機能すべきである」と強調しました。地域との連携や教育活動を通じて、持続可能性の実現に貢献する姿勢を示しています。

その中で、岡山大学が進めている「岡山ESDプロジェクト」を紹介しました。このプロジェクトは、岡山市内の37か所の公民館と400以上のパートナー団体が協力して、災害教育や生物多様性、持続可能な食の教育を実施しています。国際的にも評価され、2016年のユネスコESD賞に始まり、数々の受賞を果たしています。

また、大学の中核的な意思決定プロセスにユネスコチェアを組み込んだ「グローバルエンゲージメントセンター」の設立についても触れました。このセンターでは、分野を超えたSDGs教育・研究・実践を推進する体制を整え、若者の積極的な参画を促しています。

未来へのビジョン



国連貿易開発会議(UNCTAD)との連携による「若手女性科学者プログラム」は、途上国の若手女性研究者を日本に招待し、研究のチャンスを提供することで、科学技術分野におけるジェンダーの不平等解消を目指すものです。これは、国連STIフォーラムでも革新的な事例として取り上げられました。

フォーラムの参加者からの質問も多く寄せられ、「資源やネットワークが限られた状況での活動の始め方」について問われると、那須学長は「小さく開始し、持続することが大切」と示唆しました。これにより多くの参加者の共感を得ました。

岡山大学の未来の取り組み



HESIフォーラムでは新たなパートナーシップのフレームワークも発表され、国連機関や大学、学生団体が協力して持続可能な社会の構築を目指します。岡山大学はこの精神のもと、地域に根ざし、世界とつながる大学を目指して行動し続けます。

今後も、岡山大学が示すリーダーシップや持続可能な社会実現に向けた取り組みに注目が集まります。引き続き、地域に貢献できるような特色ある研究と教育を展開し、社会に寄与するための活動を推進していくことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 持続可能性 国連フォーラム

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。