創薬環境を変革する「JapanFold」
2026年9月3日、神奈川県横浜市で大きなニュースが発表されました。株式会社エーアイ・アンド(ai&)と、次世代コンピューティング企業であるTenstorrentは、日本国内向けの創薬プラットフォーム「JapanFold」を発表しました。このプラットフォームは、特に日本の研究者や製薬企業、バイオテクノロジー企業に非常に履行可能な環境を提供し、彼らのニーズに応えるために設計されています。
完全な国内処理環境の利点
「JapanFold」は、すべてのデータと計算処理を日本国内で行うことができ、安心して機密データを扱うことができます。これにより、従来のクラウドインフラの高コストを抑えつつ、最先端の創薬モデルを利用することが可能です。日本の研究機関はこれまでも世界最先端のAI技術を使いたいと考えていましたが、同時にデータ主権の維持も求められていました。JapanFoldはこの二者択一のジレンマを解決するプラットフォームとして登場したのです。
JapanFoldが提供するオープンソースモデル
JapanFoldの特長ともいえるのが、様々なオープンソース生物学モデルを利用できる点です。具体的には、以下のモデルが含まれています:
- - 構造予測と結合親和性の予測: Boltz-2、OpenFold3など
- - 新規創薬設計: BoltzGen、RFdiffusion 3など、これにより創薬ワークフロー全体をカバー
- - タンパク質エンベディング: ESMCやSaProtなどのダウンストリームタスクをサポート
これらのモデルを利用することで、研究者は迅速かつ効率的に創薬のプロセスを進めることができるのです。
アクセス方法は3つ
JapanFoldへのアクセスは非常に簡単で、以下の3つの方法から選ぶことができます:
1.
Workbench: ブラウザ上で直接タンパク質を折りたたんだり設計したりできます。インストールやサインアップは不要です。
2.
API: https://api.japanfold.aiand.comにて全モデル共通の単一HTTPエンドポイントを提供しています。
3.
Agent Skill: Claude CodeやCursor、Codexなどから自然言語でアクセスできます。
このように、手軽なアクセス手段を用意することで、多くの研究者が迷わずJapanFoldを利用できる環境が整っています。
ai&とTenstorrentの強力な連携
ai&は、すべてのJapanFoldモデルをTenstorrentプロセッサ上で最適化して提供しています。この結果として、通常では高額なコストがかかるデータ処理が、比較的安価な形で実現され、精度も1:1に保たれています。
Tenstorrent CEOのジム・ケラー氏は「拡張性に優れたハードウェアとオープンソースモデルの進化により、生物学や創薬の分野に新たな可能性をもたらします」と力強くコメントしています。両社の強みを掛け合わせることで、研究者が実際の現場で活用できるプラットフォームを生み出したのです。
まとめ
「JapanFold」は、日本の創薬環境に新たな風を吹き込むプラットフォームです。データ主権を守りつつ、最新のAI技術を誰でも利用できる仕組みを整えています。これからの日本の研究環境がどのように進化していくのか、大いに期待されます。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてJapanFoldの機能を体験してみてください。