ケアウィルの新たな快挙
株式会社ケアウィルが、上肢に不自由を伴う方々の生活をサポートする「アームスリングシャツ」を発表し、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。この製品は、同社が地域の教育機関や研究機関と連携して開発されたもので、これまでにも同社は「車いす利用者レインウェア」や「洗濯ネットバッグ」などでグッドデザイン賞を獲得しており、今回で4製品連続の受賞となります。
ケアウィルの使命
ケアウィルは「服の不自由を解決する」という使命を掲げ、公共性の高い福祉製品の開発に取り組んでいます。代表的な取り組みとして、地域の自治体や研究所と連携し、実際に必要とされる製品を作り上げてきました。特に、ここのところ急増するリハビリテーションの専門家や医療機関との協力を深めることで、ニーズに応じた製品が増えてきています。
アームスリングシャツの特徴
アームスリングシャツは、脳卒中や腱板断裂などで上肢に不自由を伴う方々向けに設計された新モデルです。主な特徴には以下の点があります:
1.
容易な着脱: 片手の小さな動作で簡単に着用でき、通気性と速乾性素材で一年中快適に着用可能です。
2.
腕の固定: 面ファスナーと肘部のループにより、腕を身体に密着させることで、安定感を確保。
3.
疲れにくい設計: 生地全体で腕の重さを分散するため、長時間着用しても疲れにくく設計されています。
4.
男女兼用: 性別や年齢を問わず、誰でも利用しやすいデザインを採用しています。
5.
サポート機能: 上肢の可動が制限されている方の「歩行」や、車椅子利用時の移動を支援し、介助者による移乗もサポートします。
コラボレーションと今後の展望
今回の製品は、大阪公立大学・医学部・リハビリテーション学科及び東京都立産業技術研究センターとの共同研究を通じて生まれました。今後も、全国の医療・介護機関との連携を強化し、製品改良に関するフィードバックを活用しながら、さらなる改善を目指します。特にモニター利用者からの評価は高く、85%以上が肩や首の負担軽減を実感しています。
学会や展示会での活動
アームスリングシャツは、グッドデザイン賞受賞製品の中で特別に選ばれ、「私の選んだ一品2025」展にて展示されます。また、製品開発に関わるトークイベントも開催され、実際の体験が語られる貴重な場にもなります。
ここでのトークイベントでは、参加者が著名な専門家と直接対話する機会があり、価値ある情報を得られるチャンスです。
まとめ
ケアウィルの「アームスリングシャツ」は、地域のニーズに基づいた独自の開発と、医療機関との連携を通じて生まれた結果としての受賞です。今後も継続して、障害を抱える方々の生活をより良くするための製品を展開していくことが期待されます。興味のある方は、ぜひ公式ストアやパートナー販売店で手に取って、その新しさや実用性を感じてみてはいかがでしょうか。