宇宙への挑戦:MJOLNIR SPACEWORKSの新たな一歩
2023年、株式会社MJOLNIR SPACEWORKS(以下、MSW)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した宇宙戦略基金に採択され、「超軽量気蓄器のシステム設計技術の構築および製造プロセスの開発」プロジェクトにおいて、4年間で約18億円の研究開発を実施することになりました。この取り組みは、商業宇宙産業の成長と国際競争力の向上に向けた重要なステップとなります。
背景:ロケットの需要と課題
近年、商業宇宙産業の急速な成長や、宇宙探査技術の進展に伴い、国内外での衛星打上げの需要が高まっています。しかし、日本国内では年10機未満の打上げにとどまっており、依然として打上げ機会が不足しています。このため、日本の衛星事業者は海外での打上げに頼る事態が生じており、経済的な損失や技術開発の遅れを招いています。こうした中、MSWは高頻度打上げを可能にする宇宙輸送システムの構築が急務だと考えています。
研究開発の概要
MSWの新しいプロジェクトでは、ロケットの中核を担う気蓄器やタンクの開発に注力します。超軽量気蓄器の設計と製造プロセスの開発により、世界最高水準の気蓄器を量産化し、高頻度打上げの実現に貢献することを目指します。このプロジェクトは、将来的には今後の宇宙輸送システムにおける持続可能なサプライチェーンの構築に繋がるでしょう。
技術開発の希望と展望
MSWは、「誰でも宇宙に行ける時代」を志向し、世界中のロケットに自社の気蓄器を提供することを目指しています。この新たな挑戦は、宇宙産業全体の発展に寄与する大きな一歩であり、経済や技術の観点からも重要な意義を持つでしょう。特に、日本が宇宙産業の先駆者として国際的な競争力を保持するための鍵になります。
会社紹介
株式会社MJOLNIR SPACEWORKSは、2020年に札幌で設立されたスタートアップ企業で、「ロケットを自動車のように大量生産する」ことを目指しています。ハイブリッドロケットエンジンや無溶接タンクの開発を進め、安全かつコスト効率の良い宇宙用機器の製造に取り組んでいます。2024年には40 kN級エンジンの地上燃焼試験に成功するなど、技術開発は着実に前進しています。
今後、MSWの活動が日本の宇宙産業をさらに輝かしい未来へ導くことを期待しています。国際的なマーケットで戦える技術を確立し、宇宙の可能性を広げるこの企業の取り組みに注目が集まります。私たちは、この旅路を応援し続けるでしょう。