JEPLANと紋別市による地域循環共生圏推進協定
2023年2月14日、株式会社JEPLAN(代表取締役 社長:髙尾正樹)と北海道紋別市(市長:宮川良一)が「地域循環共生圏推進に関する連携協定」を締結しました。この歴史的な協定は、資源循環の重要性を再認識させるものであり、特にペットボトルのリサイクルに関して大きな影響を及ぼすことが期待されています。
プロセスの核となるペットリファインテクノロジー
紋別市が回収した使用済みペットボトルは、JEPLANのグループ企業であるペットリファインテクノロジー株式会社の最新技術によってリサイクルされます。この技術は、分子レベルでボトルを分解し、不純物を徹底的に除去していくもので、最終的には石油由来と同等の品質を持つ再生PET樹脂に生まれ変わります。このプロセスは、限りある資源を有効に活用し、CO₂排出量の削減にも貢献するものです。
JEPLANの循環型社会への取り組み
JEPLANは「全てのものを循環させる」というビジョンのもと、全国の自治体と連携し、資源の循環を促進しています。2025年1月末時点で約50の自治体と協定を結び、ボトルtoボトルリサイクルの実現を目指す取り組みを進めています。この活動は、日本全体のペットボトルリサイクル率を向上させるための重要なステップとなるでしょう。
日本国内で年間約64万トンのペットボトルが製造されていますが、リサイクル率は85%に達しても、実際に同じペットボトルとして再利用される割合は34%に留まっています。この66%を何とかボトルtoボトルリサイクルに結び付けるため、JEPLANは積極的に取り組む姿勢を見せています。
紋別市のゼロカーボンシティへの挑戦
紋別市は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目指すゼロカーボンシティを宣言しています。この協定により、JEPLANと紋別市は人的・物的資源を最大限に活用し、地域の環境保全と経済的活性化を目指します。また、市民に対して環境教育や啓発活動を行い、より広い循環型社会の実現に向けた意識を高めていく予定です。
今後の展望
JEPLANは、この協定の締結を契機に、さらなる国内外のパートナーとの連携を強化し、「あらゆるものを循環させる」という理念のもと、サーキュラーエコノミーを推進していきます。地域と共に成長し、持続可能な未来を築くための一歩として、ペットボトルのボトルtoボトルリサイクル促進が期待されます。未来の循環型社会の実現に向けた挑戦がここから始まるのです。