新横浜の無料塾
2026-06-19 14:21:19

新横浜での「無料塾」活動|伴走支援の実践報告

新横浜での無料塾活動と伴走支援の実践



2023年6月13日、新横浜のスペース・オルタにて、生活協同組合パルシステム神奈川の設立した公益財団法人神奈川ゆめ社会福祉財団による講演会が開催されました。この日、小宮位之さんが14年以上にわたって続けている「八王子つばめ塾」の取り組みと、財団による伴走支援の活動内容についての報告がありました。

「八王子つばめ塾」の設立


小宮位之さんは、さまざまな理由で学ぶ環境が整わない子どもたちを支援するため、2012年に「八王子つばめ塾」を設立しました。この塾では、進学を希望する生徒に対し、無償の個別授業を提供し、さらに食料支援や奨学金も併せて行っています。薄暗い家庭環境の中、多くの知識や機会を得られない子どもたちにとって、これは希望の光となっています。

経済的困難と教育の機会


現在、相対的貧困にある家庭の子どもが有償の学習塾に通うには、家計の約1/4もの負担が必要だと言われており、そのために進学を諦めるケースも少なくありません。公立学校の教育が私立に比べて手薄であるため、経済的な背景が学力の格差を生む要因となっていることが小宮さんの報告から伝わりました。

彼の出発点は、学ぶことが困難な環境にいる子どもたちに少しでも学ぶ機会を与えたいという思いから来ています。物価上昇の中で教育費も上がり、家庭の経済状況が子どもたちの未来を左右する現実があるのです。

ボランティアと学びの環境


つばめ塾は、設立当初の小宮さんと一人の生徒から始まり、現在では3カ所で28名の生徒を受け入れ、35名のボランティア講師がその活動を支えています。交通費も支払いなし、無償で教室を提供している地域のハートフルな支援があってこそ、活動は続いているのです。

入塾条件としては、家庭が経済的に困窮していること、既に有償の学習支援を受けていないこと、そして本人が学ぶ意欲を持っていることが求められます。学力向上を支援するのではなく、学びに対する姿勢を育み、共に伴走していくという大きな視点で活動が行われています。

高校生たちの立場から


この講演会では、神奈川ゆめ福祉財団のボランティア活動に参加する5人の大学生たちも登壇しました。彼らは、奨学生を対象に行う学習支援プログラム「まなびれっじ」で希望の科目を教えています。自らも奨学生として大学に進学している彼らは、得た学びを次の世代に伝える役割を担っています。

この交流の場では、ただ学ぶだけでなく、親や他のボランティアとの関係を築くことができる貴重な経験となっています。大学生たちは、家庭の問題や将来の進路について話しやすい環境作りを心掛けており、温かな心の支えを提供しています。

未来への希望と財団の支援


神奈川ゆめ社会福祉財団は、高校生を対象とした奨学金制度と支援活動を通じて、次代の若者たちが自分自身の未来に希望を持てるようサポートしています。この取り組みは、パルシステム神奈川の利用者からの募金によって支えられており、地域の連携によって実現されています。

小宮さんは、全国に広がる無料塾の必要性とその重要性を再確認し、さらなる支援が必要であると訴えました。子どもたちが自分の価値を認識し、他者に貢献できる人材に成長することを目指しています。教育の機会を平等に提供するための熱意が、会場中に響き渡る講演会となりました。


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