横浜市民ギャラリーあざみ野の写真展
横浜市青葉区にある横浜市民ギャラリーあざみ野が毎年恒例の「Gallery in the Lobby」を開催しています。この展覧会では、横浜市が所蔵する貴重なカメラや写真コレクションをテーマごとに分けて楽しむことができます。
横浜は日本における写真の発祥地の一つであり、その歴史的背景を踏まえて、横浜市は映像文化都市としての発展を進めています。このコレクションは、アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年間にわたって収集したもので、1993年から1994年にかけて横浜市が取得しました。
展示は毎年定期的に行われており、今年も4回の会期を予定しています。各展のテーマに沿って、さまざまなカメラや写真技術が紹介され、訪れる人々に親しみやすくなっています。
第1期:カメラのしくみ 2025
会期:5月2日(金)~5月25日(日)
この展示では、カメラの基本的なしくみや各パーツの役割について説明します。レンズやシャッター、絞りなど、カメラの性能を左右する仕組みを様々なカメラを通して理解することができます。見どころは、1850年頃のダゲレオタイプカメラや、1912年製のコンパー・シャッターなど、歴史的なカメラです。
第2期:写真の見え方を拡げる道具たち
会期:9月27日(土)~10月19日(日)
19世紀以降、写真の視覚体験を向上させるために工夫されたさまざまな道具を紹介します。特に、写真を立体的に見ることが可能なヴュワーや、おもちゃとして人気を博した鑑賞装置が登場します。その中には、1885年製のステレオ=グラフォスコープや、1970年のトーキング・ビュー=マスターも含まれます。
第3期:アートフォーラムあざみ野20周年特別企画
会期:10月21日(火)~11月9日(日)
アートフォーラムあざみ野の20周年を祝う特別展です。カメラ史の転換点となった製品や、周年記念カメラをテーマにした収蔵品が並びます。特に注目なのは、ザ・コダックの100周年記念レプリカや、イギリス国王の即位25周年を記念したカメラなど、歴史的な価値の高い品々が展示されます。
第4期:まるい、ながい、おおきい、ちいさいフィルムとカメラ
会期:2026年2月28日(土)~3月22日(日)
1880年代以降、市販されてきた様々なフィルムの規格を紹介します。撮影の用途に合わせたフィルムのデザインと、それに対応するカメラの展示がなされ、古き良き時代のフィルム文化を楽しむことができます。
展示概要
会場: 横浜市民ギャラリーあざみ野エントランスロビー
入場料: 無料
主催: 横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協力: 城西国際大学メディア学部メディア情報学科ニューメディアコース
横浜市民ギャラリーあざみ野の創造的な展示は、多くの人々に写真の楽しさを提供し、カメラ技術の発展を伝える貴重な機会となっています。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。