AIとロボットが伝統文化を変える
2025-11-04 03:13:30

倉敷屏風祭に登場したAIとロボットが伝統文化体験をリードする

倉敷屏風祭で広がる新たな文化体験



2025年10月18日と19日、岡山県の倉敷市立倉敷公民館で開催された『倉敷屏風祭』では、国立大学法人岡山大学が展開する産学官連携プロジェクト「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」が中心となり、AI(人工知能)とロボットを活用した新しい鑑賞体験の実証実験が実施されました。この取り組みは地域の伝統文化体験の魅力を引き出し、観光や地域創生に繋げることを目的としています。

AIとロボットが導く鑑賞体験の深化



今回の実証実験では、岡山大学の中澤篤志教授の研究グループが開発した「鑑賞ファシリテートシステム」を導入。ロボットと生成AIの技術を融合させ、来場者が作品をより深く理解し、楽しむためのサポートを行いました。このシステムでは、複数のロボットが来場者と対話しながら、青陵高校の生徒が制作した屏風『花鳥風月』に関する説明を提供。利用者からは「AIが非常に分かりやすく作品の背景を説明してくれた」といったフィードバックが寄せられ、AIの存在が鑑賞体験を豊かにすることが実証されました。

国際的な満足度と交流の促進



倉敷屏風祭に訪れた多くの観光客の中には、海外からの来場者も多数含まれていました。AIシステムには英語対応機能が組み込まれており、言葉の壁を超えたコミュニケーションを実現。その結果、国際的な訪問者との交流が活発化し、さらなる文化体験の広がりを感じさせる成果が得られました。口コミでは「文化に触れることができて素晴らしい経験だった」との声も多く報告されています。

多言語対応の音声ガイドシステム



また、岡山県の地域企業、ピープルソフトウェア株式会社が提供した多言語音声ガイドシステム「MUSENAVI」にも注目が集まりました。このシステムは、日本語の他に英語、中国語、韓国語による作品解説が可能で、特に日本語と英語のナレーションは青陵高校の放送部とESS部の生徒によって行われました。これにより、若い世代の積極的な参与も実現し、地域と学生、企業が協力して新しい文化発信の形を作り出しました。

今後の展望と地域貢献



今回の実証実験は、AI技術と地域の文化が交わる新しい経験を提供する良い例とされています。この取り組みは今後も進化し続け、大学と地域社会、企業が一体となることで、文化継承や地域問題解決に寄与していきます。AIとロボットのさらなる技術革新により、地域の伝統文化が次の世代に受け継がれていくことが期待されています。岡山大学の取り組みにも今後注目が集まります。


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