イギリス舞台『博士の異常な愛情』の日本初公開
5月9日(金)から、劇場での上映が開始されるナショナル・シアター・ライブ『博士の異常な愛情』。この作品は、イギリス・ノエル・カワード・シアターで上演された舞台を収録したものです。原作となるのは、スタンリー・キューブリック監督による1950年代の傑作映画で、冷戦時代の核戦争の恐怖を痛烈に風刺するブラックコメディです。
スティーヴ・クーガンが魅せる4役の演技
本作の最大の見どころは、BAFTA賞を7度受賞した俳優、スティーヴ・クーガンが4役を演じる点です。彼は独特の演技スタイルで知られ、その才能を舞台でも存分に発揮しています。原作映画の持つブラックユーモアをしっかりと引き継ぎつつ、舞台ならではの生のエネルギーでお客様を惹きつけることでしょう。
映画では描ききれなかった部分を、舞台上でのキャラクター同士の対話や動きによって、より深く表現されています。クーガンの演じるキャラクターたちが織りなすシュールな物語は、今の時代だからこそ観るべき価値があると言えます。
今年の社会情勢と作品の意義
冷戦から続く核兵器問題は、現在も世界中でさまざまな問題を引き起こしています。60年代にはなかった新たな不安要素がもたらす視点からも、本作は興味深い作品です。核の恐怖と人間の愚かさをブラックユーモアで描くことで、観客に深い考察を促します。このタイミングでの上演は、さらに多くの意義を持つことでしょう。
上映劇場情報
上映期間は、5月9日(金)から5月15日(木)まで、こちらの劇場で行われます:
- - TOHOシネマズ 日本橋
- - シネ・リーブル池袋
- - 大阪ステーションシティシネマ
- - アップリンク京都
- - TOHOシネマズ 西宮OS
その後も、6月6日(金)から12日(木)まで、栃木の小山シネマロブレでの上映や、6月9日(月)には高知県立県民文化ホールでの特別上映も行われる予定です。
観るべきこの作品については、公式の予告編も公開しているので、ぜひチェックしてみてください。
30秒予告リンク
まとめ
イギリスの名作『博士の異常な愛情』が、舞台という新たな形で日本のスクリーンに登場します。スティーヴ・クーガンの巧みな演技とともに、ブラックコメディの真髄を体験するチャンスをどうぞお見逃しなく。カラフルな舞台装置や生の演技が織りなす世界観を、映画館でぜひ楽しんでください。