神奈川県中井町での総合防災訓練とテレキューブクリニックの役割
2023年、神奈川県中井町にて行われた総合防災訓練で、株式会社ブイキューブが提供するオンライン診療ブース『テレキューブクリニック』が採用されました。この訓練は、相模トラフを震源とする大規模地震が発生した際の初動体制と応急対処能力向上を目的としており、町職員と住民が協力して自助・共助の意識を高めるものでした。
災害時における医療供給の課題
災害が発生した際の医療供給は、医師自らが被災したり、薬の流通ルートが遮断されたりすることから深刻な問題となることがあります。ブイキューブはこのような状況下での医療の在り方に深く関心を持ち、テレキューブクリニックを開発しました。実際のデモンストレーションでは、混乱した環境下においてもオンライン診療を通じて医療サービスが提供できることを実証しました。
テレキューブクリニックの導入について
今回の訓練では、テレキューブクリニックを用いて、被災者と遠隔地の医師をつなぎ、診療から処方、薬の配送手配までを行う画面を再現しました。プライバシーを守る完全個室設計となっており、周囲の音や視線を気にすることなく、安心して医療相談を受けることができる点も強調されました。
テレキューブクリニックの特長
テレキューブクリニックは、以下の特長を持っています。
1.
プライバシーの保護: 完全個室設計により、高い遮音性と遮蔽性を提供し、デリケートな症状の相談が可能です。
2.
可搬性: 避難所や公民館など、災害時の様々な場所に迅速に設置でき、電源とインターネット環境があれば即座に機能します。
3.
多様な診療科目への対応: 内科や皮膚科、婦人科、精神科など、様々な診療科にオンラインでアクセスできる体制です。
4.
デジタル完結: 予約から処方、薬の受け取りまで、全てスマートフォンで行えるため、災害時でもスムーズに医療サービスを享受可能です。
防災対策への取り組み
このようなテレキューブの特性を活かして、ブイキューブは防災・災害対策のソリューションを提供しています。震災時のテレキューブの無償貸し出しや、災害時の熱中症対策設備の実装など、次々と進化を続けています。また、2025年には『災害対策用テレキューブ』の提供も計画しています。
まとめ
ブイキューブは、テレキューブクリニックを通じて地方と連携強化を図り、災害時の医療体制の構築支援を進めています。平時からの健康経営支援や、緊急時の医療提供を目的とする様々なプラットフォームとの連携を強化し、すべての人が医療サービスにアクセスできる環境作りへの貢献を目指しています。お近くの自治体や医療機関でも、この取り組みが実現する日が待たれています。
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