シェフラーの新型アンギュラコンタクト軸受が世界的賞にノミネート
モーションテクノロジーのリーディングカンパニー・シェフラーが、革新的な複列アンギュラコンタクト針状ころ軸受「XZUシリーズ」で、著名な技術賞「Hermes Award 2025」の最終候補に選ばれました。この発表は、ドイツ・ハノーバーで行われるハノーバーメッセのオープニングセレモニーにて行われました。この賞は産業オートメーションやロボット技術における卓越した製品を表彰するもので、シェフラーの「XZUシリーズ」はその革新性と実用性で高く評価されています。
新たな技術の革新
「XZUシリーズ」は特に産業オートメーションやヒューマノイドロボットなど、先進的な技術を必要とする分野での利用が期待されています。これまでのクロスローラー軸受と比較して、傾き剛性を30%向上させることで従来の問題点を解決しています。複列配置によって負荷分散が改善され、運転中のスキューも抑制されるため、精度向上に寄与します。
シェフラーのCEOのコメント
シェフラーAGのベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部のCEO、サッシャ・ザップスはこのノミネートについて「我々の技術革新が認められたことを非常に嬉しく思います。XZUシリーズは、我々の製品ラインの未来を象徴するものであり、高い費用対効果と革新性を兼ね備えています。このような技術が、多くの産業分野での進歩を支えています」と述べています。
業界のニーズに応える
現在、ロボット技術やコボットに対する需要が増加しており、これに伴いロータリージョイントへの要求も高まっています。従来のクロスローラー軸受は、トルク変動からくる不安定な振動を引き起こす可能性がある一方で、「XZUシリーズ」は糸状のころ保持器によって滑らかな動作を実現します。これにより、スキューを抑える効果も増し、制御精度が向上します。
さらに、特別に設計された保持器が潤滑油漏れを防ぎ、高精度な作業をサポートします。このように、XZUシリーズは従来のものに比べて優れた性能を発揮するため、機械の効率性を大幅に向上させます。
効率性と持続可能性の追求
シェフラーの「XZUシリーズ」は、食品技術や医療技術のように、特に高い衛生要件が求められる分野でも利用可能です。これにより、さらなる業界のニーズに応えることができ、持続的な開発を促進します。
ハノーバーメッセに出展
シェフラーは2025年3月31日から4月4日まで、ハノーバーメッセのホール5、ブースD18にてこの革新的な技術を展示します。シェフラーの次代を担う技術にぜひ触れてみてください。
これまで75年以上にわたって革新を追求し続けてきたシェフラーグループが、今後どのような新しい道を切り拓いていくのか、目が離せません。