温度を色で見える化
2026-06-12 16:39:26

ファンケルとTOPPAN、暑熱リスクを可視化するシールの試験提供プロジェクト

新しい熱中症対策「示温シール」とは



このたび、株式会社ファンケルとTOPPANが共同で開発した「示温シール」が早稲田実業学校高等部の吹奏楽部員に試験的に提供されました。このプロジェクトは、味の素が主催する「アクアソリタ®『応援熱中症』対策プロジェクト」に連携する形で実施されています。

「示温シール」は、皮膚に貼ることで表面温度の変化を色で示すことができるシールです。温度が上昇すると色が変わる仕組みになっており、これにより運動中や応援時に発生する暑熱リスクを素早く察知できます。これは、ただスポーツをする人々だけでなく、その応援を行う人々にも役立つ新しいアプローチです。

背景とニーズの高まり



最近、熱中症対策の重要性が社会全体で増しています。特に、スポーツの観戦や演奏活動などでは、長時間炎天下に居なければならない場面が多く、吹奏楽部員や応援団、観客の暑熱リスクも見逃されてきました。実際、味の素株式会社の調査によると、屋外でスポーツを応援する人の中で、約半数が熱中症の症状を経験していることが分かっています。

こうした現状を受けて、ファンケルとTOPPANは共同で、「示温シール」を開発しました。このシールは、皮膚に貼り付けることで、34℃以上の温度変化で色が変わり、36℃になると最大変色を示すという高感度の設計がなされています。このような技術によって、ユーザーは自分の体表温を直感的に把握することができます。

プロジェクトの具体的な進展



実際の試験提供は、2023年6月10日に行われました。早稲田実業学校高等部の吹奏楽部員に対して、「『応援熱中症』熱血授業」と「アクアソリタ®贈呈式」が行われ、シールの使用方法やその重要性についての説明がなされました。この試験によるデータを基に、今後の製品改良につながる意見なども集めていく予定です。

実用化に向けた未来の展望



ファンケルとTOPPANは、2027年までに「示温シール」を実用化することを計画しています。この製品が市場に登場すれば、暑熱環境下での活動における新たな安全対策として、大きな役割を果たすことが期待されています。また、今後は学校や企業、団体と連携し、幅広い場面での暑熱対策の啓発活動が進められることでしょう。

一方で、特に吹奏楽部のように過酷な環境で活動する人々の健康管理のために、必要な水分補給や休憩を促す情報も重要になります。これらの連携を通じて、スポーツを楽しむ全ての人々がリスクから守られる環境を整えていくことが求められます。

まとめ



「示温シール」は、暑熱リスクを色で見える化することにより、必要な対応を早期に呼びかける重要な製品です。ファンケルとTOPPANが連携し、今後の実用化を目指して進める取り組みに注目です。スポーツ観戦やイベントの場において、誰もが安全に楽しめる環境作りを進めていくために、ぜひ注目していただきたいですね。


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