ソーシャルレンディングの魅力とリスクを探る
近年、資産運用のひとつのスタイルとして注目を集めるソーシャルレンディングですが、まだその全体像は多くの人に知られていません。WeCapital株式会社が実施した調査では、ソーシャルレンディングに対する認知度や抱えるリスク、魅力について多くの気づきが得られました。ここでは、その調査結果を詳しく紹介します。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングは、インターネットを介して資金を借りたい事業者や個人に対して投資家が直接投資する金融商品です。資金提供者は少額からスタートできることが特徴で、小口の資金を集めて事業者に貸し付け、その利息を受け取る仕組みです。
認知度と魅力
調査によると、ソーシャルレンディングのことを「よく知っている」と答えた人はわずか1.4%、全く知らないという人が67%にも上ることが明らかになりました。この結果から、一般的にはまだ浸透していないことが伺えます。しかし、知っている人の中では「少額から始められる」という点が53.1%の方に支持され、一番の魅力として挙げられました。その他にも「分散投資ができる」や「運用が簡単」といった利点が挙げられています。
所有するリスク
一方で、リスクについても多くの意見が集まりました。特に「貸し倒れリスクがある」という不安を抱える人が41.7%と多数を占め、元本保証がないことも33.3%の人が気にしています。これらのリスクから、将来の利益が不確実であることを不安視する声も多かったのです。
投資意欲の実態
調査に参加した投資家1,015人のうち、約2割が今後ソーシャルレンディングに投資してみたいと答えました。この意欲を見せた方々は、自分自身で応援したい事業に投資できることに楽しさを見出しているとの意見が聞かれました。ただし、仕組みがわからない、リターンを獲得するのが難しそうだという声も多くありました。実際に「5万円未満のお試し投資をしたい」という回答が31.3%と最も多く、リスクを抑えつつ学びながら投資を行った方が良いと感じているようです。
重要なチェックポイント
投資を検討する際に重視される点としては、「高い利回りが期待できる」が31.2%、続いて「運営会社の信頼性や実績」29.2%、そして「リスク分散が可能な仕組み」が19.3%といった回答が目立ちました。これは、投資先の透明性や安心感が重要視されていることを反映しています。
まとめ
ソーシャルレンディングは、少額から手軽に始められる資産運用としての魅力があると同時に、リスクや運営会社の信頼性に対する懸念も存在します。本調査からは、投資家たちが持つリスク意識と期待感の両方が浮き彫りになりました。今後、ソーシャルレンディング業界がどのように発展していくのか、引き続き注目していきたいところです。詳細な調査結果は、オウンドメディア「ヤマワケJOURNAL」でも確認できます。