新しい交通体験が横浜に登場
みなとみらいエリアで、2024年12月21日から2025年3月23日までの期間、株式会社アットヨコハマ、日産自動車株式会社、および一般社団法人Park Line推進協議会の協力のもと、「グリーン・マルチモビリティハブステーション」の社会実証実験が行われます。この実証実験は、都市の移動方法を革新し、誰もが快適に移動できる環境を提供することを目的としています。
目的と背景
このプロジェクトは、横浜市が目指す「Zero Carbon Yokohama」(完全脱炭素社会)の実現や、横浜市都心臨海部再生マスタープランの一環として、「まちを楽しむ多彩な交通の充実」を図っています。交通手段としては、電気自動車(EV)、自転車、電動キックボードなどを活用し、シェアリング型の移動サービスを提供します。
主な実施内容
この実証実験では、以下の点を重視して検証を行います。
1.
多様な交通モードの連携: EV、自転車、電動キックボードを使ったシェアリングサービスにより、市内での移動の利便性を向上させ、回遊性を高めることを目指します。
2.
ふれあいの場の創出: 公共スペースに人々がくつろげる居場所を提供する新しい都市インフラ「POD(PUBLIC OPTIMAL DIMENSION)」を設置し、滞留性や快適性を向上させるための検証を行います。
実施概要
- - 実施場所: 横浜市西区みなとみらい4丁目2番1、LIVINGTOWNみなとみらい内
- - 実施時間: 24時間(滞留施設利用は9:30〜17:30、年末年始を除く)
- - 交通手段
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カーシェアリング: 必要な時にEVを自由に利用できるサービスが提供され、実証期間中はラウンドトリップ方式が採用されます。
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シェアサイクル・電動キックボード: 既存のネットワークを利用したシェアリングサービスで、自由に貸し借りが可能です。
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歩行領域モビリティ: 時速6km以下で誰でも乗れる歩行者共存型のシェアリングモビリティを貸し出します。
特別なサービス「POD」
居心地の良い環境を提供するため、複数の機能を持った「POD」が設置されます。これには、広域Wi-Fiや人流計測カメラ、デジタルサイネージ、手荷物預かりサービスなどが含まれており、利用者はこれらのサービスを通じて、快適で便利な時間を過ごすことができます。
イベントと連携
本プロジェクトは、地域の活性化を進めるため、横浜春節祭2025実行委員会や関内・関外地区活性化協議会など、多くの地元団体とも連携して進められます。また、神奈川県内のさまざまな企業が協力し、地域全体でのムーブメントを作り出していきます。
まとめ
この「グリーン・マルチモビリティハブステーション」の実証実験は、横浜が目指す快適な港町の実現に向けて重要なステップとなります。新しい交通インフラを体験できる貴重な機会ですので、ぜひ参加してみてください。