麻しん患者に接触した際の緊急ワクチン接種の実施について
2025年12月22日から、神奈川県内では麻しん患者に接触した方が緊急ワクチン接種を無料で受けられる体制がスタートします。この取り組みは、感染拡大を防ぐことを目的としています。近年の麻しんの感染状況を踏まえ、特に免疫のない方への迅速な対策が求められる中で、県は10箇所の指定医療機関を設け、接種を支援します。
麻しんとはお何か?
麻しんは「はしか」として知られ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。主に空気感染や飛沫感染、接触を通じて感染します。感染力が非常に強く、ワクチン接種を受けていない場合、ほぼ100%の確率で発症します。確実な治療薬は存在せず、重症化につながる可能性もあるため、予防が重要です。
日本においては、麻しんの予防接種は義務化されており、1歳と小学校入学前にそれぞれMRワクチンを接種することが定められています。しかし、定期接種を受けなかった方や接種歴が不明な方がいるため、予防策の強化が必要です。実際に、本県での感染例は昨年は0件だったものの、今年は11月末までに41件が確認されています。これに対して、県では早急な対策を講じています。
緊急接種の流れ
麻しん患者に接触した方は、その後72時間以内にMRワクチンを接種することで、発症を防げる可能性があります。接種希望者は、保健所を通じて接触者として特定される必要があります。
1.
接触者の特定: 保健所が接触者に該当するか確認し、続いて対象者には最寄りの拠点医療機関の情報が提供されます。
2.
接種場所: 県内の指定医療機関全10箇所で無料で接種を受けることができます。具体的な場所は保健所から案内されますが、普段の医療提供と両立を考慮して、提供は非公開とされています。
3.
接種の流れ: 接触者は、医療機関において問診・問診票の記入を行った後、緊急接種を受けます。
対象者について
この緊急接種が受けられるのは、以下の条件をすべて満たす神奈川県民です。
- - 保健所によって特定された接触者
- - 1972年以降の生まれか、生後6か月以上で、72時間以内の接触経験がある方
- - 免疫の不十分な状態や、接種歴が不明でなければならない。
また、妊娠中の方や接種不適当者には適用されません。
さらなる予防策
麻しんはその感染力から、手洗いやマスクだけでは防ぎきれません。最も効果的な予防はMRワクチンの接種です。感染を防ぐためには、正しい知識と共に、ワクチン接種歴の確認や抗体検査も重要です。特に、医療・教育関係者、海外渡航を控えた成人なども積極的に接種を検討するべきです。
体制の強化
神奈川県ではこの取り組みを通じて、県民の健康を守り、麻しんのまん延を防ぐために、関係機関と連携しながら対応を進めていきます。全ての市民が安心して生活できるよう、引き続き予防策の強化を図っていく所存です。今後も、麻しんに関する最新情報を確認し、自分自身と周囲の健康を守る意識を高めていきましょう。