横浜市内の新しいリサイクルの試み
2023年8月1日、横浜市は地域コミュニティ型の「ボトルtoボトル」水平リサイクルの実証実験をスタートしました。これは、地域の商店街や学校など、特性の異なる5つの地域で行われる取り組みで、資源循環と地域の活性化を同時に目指しています。
このプロジェクトは、大手飲料メーカーのサントリーホールディングス株式会社からの提案を受け、共創フロントを通じて連携を締結したものです。具体的には、集めたペットボトルを新たなペットボトルへと再生する「ボトルtoボトル」という手法を採用し、環境への負担を減らすことを狙いとしています。
収集場所と回収方法
実証実験のためのペットボトル回収機は、以下の5つの場所に設置されています。
1.
星川商店会(保土ケ谷区星川二丁目)
- アンドウスポーツの店舗入口付近
2.
金沢センターシーサイド名店会(金沢区並木一丁目)
- 名店会の中央部、銀行の近くに設置
3.
神奈川大学(神奈川区六角橋三丁目)
- 横浜キャンパスの8号館前
4.
横浜市立三保小学校(緑区三保町)
- 職員用玄関前に設置
5.
京浜急行金沢八景駅(金沢区瀬戸)
- ウィングキッチン金沢八景の3階
利用者は、自分が飲んだペットボトルを回収機に入れることで簡単にリサイクルに参加できます。使用後のペットボトルを適切にリサイクルすることで、地域に貢献できるのです。
ボトルtoボトルについて
「ボトルtoボトル」とは、回収したペットボトルを使い、新たにペットボトルを製造するリサイクル手法です。この方法は、原料に石油を使用する従来のペットボトル製造法に比べて、二酸化炭素排出量を約60%削減するとされています。リサイクルはただの廃棄物処理ではなく、地球環境への配慮を持った新たな資源の活用方法なのです。
三保小学校の児童による挑戦
また、このプロジェクトには地域の学校も参加しており、特に横浜市立三保小学校では児童たちが主体的に回収活動に取り組む様子が見られます。彼らの活動は地域コミュニティのリサイクル意識を高め、次世代を担う子供たちにとっても貴重な経験となることでしょう。
詳細情報
この「ボトルtoボトル」実証実験の詳細については、横浜市の公式ウェブサイトにてご確認いただけます。
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横浜市が進めるこの取り組みは、地域を巻き込んだより良い環境作りへの第一歩となることでしょう。地域の人々が一致団結して取り組む姿勢は、持続可能な社会の実現に向けた大きな力となるのです。