木内昇氏が語る江戸の出版文化
江戸時代は日本文化が大きく発展した時期であり、その中で出版業界も重要な役割を果たしていました。2026年6月、横浜で開催される特別講演会では、著名な作家であり大佛次郎賞受賞者の木内昇氏がその江戸の出版文化について講演します。
大佛次郎賞受賞の背景
木内氏は、時代小説の旗手として多くの文学賞を受賞してきた実力派。最近では『雪夢往来』で第52回大佛次郎賞を受賞したことで、その名は広まりました。この講演会は、その受賞を記念して行われるもので、参加者は木内氏の豊かな知識と独自の視点から、江戸出版文化の奥深い世界を学ぶことができる貴重な機会です。
江戸の出版文化の魅力
木内氏の講演テーマは「江戸の出版文化〜京伝、馬琴、牧之と版元の人々〜」。江戸時代、多くの戯作者は原稿料が支払われなかったにもかかわらず、物語を紡ぐことに情熱を注いでいました。その背後には、どのような思いがあったのか。その中心には山東京伝や曲亭馬琴など、当時の人気戯作者がいます。また、地方から発信した鈴木牧之の足跡も取り上げられます。著名な版元たちの工夫や奮闘、そして市井の人々を楽しませた出版文化の実態を探ることで、現代の出版業界との違いも浮き彫りになっていくことでしょう。
講演会の詳細
- - 開催日: 2026年6月13日(土)14:00 開演 (13:30 開場)
- - 会場: 横浜市開港記念会館講堂(中区本町1-6)
- - 料金: 900円(全席自由)
未就学児の入場は不可ですが、チケットを提示することで大佛次郎記念館のテーマ展示も観覧できます。展示内容は「大佛次郎の愛した猫コレクション展」(〜4/19)及び「戦国のひとびと二人の秀頼」展(4/25〜8/16)です。
チケットは2月21日から販売が開始され、
チケットぴあや大佛次郎記念館窓口で購入可能です。当日券は残席がある場合のみ、12:30から会場で販売されます。
木内昇氏の著作
木内氏は多数の著作を持ち、その作品は江戸時代の人々の生活や文化をリアルに描いています。例えば『茗荷谷の猫』や『漂砂のうたう』、さらには『化物蠟燭』など、いずれも独自の切り口と深い洞察で多くの読者に支持されています。
また、『雪夢往来』では、越後塩沢の仲買商・鈴木牧之が描く雪国の風物や、彼らが直面した様々な困難を通して、書くことの本質についても問いかけています。このように、木内氏の作品は単なるフィクションに留まらず、歴史的な背景を持ち、人々の心に触れる深みがあります。
大佛次郎賞について
大佛次郎賞は1973年に創設され、優れた散文作品に与えられる権威ある賞です。受賞者には時代小説や評論、ルポルタージュなど、多様なジャンルの作品が含まれ、幅広い読者層に訴求することを目的としています。木内昇氏による講演会も、その趣旨を受けて開催されます。
横浜でのこの特別な講演会、江戸の歴史や文学に興味のある方々にとっては、見逃せないイベントとなることでしょう。