AIコーチング「BOOST」がDeNAの若手社員を支援する新プログラム開始
Boost Health株式会社は、その独自のハイブリッド型社員支援サービス「BOOST」を株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に導入することを発表しました。このプログラムは、特に新卒や若手社員の話題に焦点を当て、3ヶ月間の期間で行われます。最初の一歩として、社員の健康やパフォーマンスの向上を図ることが狙いです。
1. 背景と狙い:DeNAにおける若手成長支援へ向けた新たな一手
DeNAは2016年から健康経営を推進し、従業員の健康課題を分析しながら様々な施策を行っています。とりわけ、新卒や若手社員の成長は企業の成長にとって重要です。リモートワークが広がる中、若手社員が孤立しやすく、バーンアウトのリスクが高まっています。これを踏まえ、CHO室と人事部門は、ストレス対処法に関するセミナーや短期研修を実施してきました。今回は、次世代の社員への支援強化が求められる中で、特に若手社員のエンゲージメントを維持するための新たな取り組みとなります。
2. 活用の設計:新卒・若手オンボーディング期からのスモールスタート
新しく導入された「BOOST」プログラムでは、入社1〜3年目の若手社員を対象に実施されます。目指すのは、彼らのキャリアにおいて「困難があっても立て直せる」レジリエンスを育むこと。プレッシャーに前向きに対峙できるスキルを育むため、3ヶ月間にわたってのプログラムが行われ、その成果をDeNA内で検証していきます。
3. 導入にあたってのコメント
CHO室の副室長、植田くるみ氏は「従来の知識を活用する力を養うことが今後の課題」と述べました。BOOSTの特徴である、行動変容に着目できる点や中長期的な利用が実践力を育む点に魅力を感じているとのことです。若手社員がストレスのある状況でも俯瞰する力を身につけ、自律的に成長できるサイクルを描けることを期待しています。
さらに、代表取締役社長の芳賀彩花氏も「BOOSTが若手社員の挑戦を支える環境づくりに貢献できることを嬉しく思います」と述べています。プログラムは、日常に根ざす“実践できる内省”を支援する設計となっています。
4. BOOSTの特徴と導入効果
BOOSTはAIを活用したセルフリフレクションと、専門家による1対1のコーチングを組み合わせたサービスで、認知行動療法に基づいています。まるでアスリートに専属コーチがいるかのように、働く人たちも伴走者とシステムで支えることが重要です。
「気づき → 内省 → 行動 → 振り返り」といったサイクルを通じて、社員はストレス過多を防ぎ、レジリエンスを高めることができる。これは、挑戦や変化に対する前向きな姿勢を育み、健康と成果の両立を実現する鍵です。
先行導入企業では、以下のような成果が報告されています:
- - コンディションが47%改善
- - プレゼンティズムスコアが12pt改善
- - ストレス対処スキルの向上
- - エンゲージメントスコアの向上
BOOSTは、若手社員だけでなく、マネージャー層の負担軽減や中途・異動社員の早期定着にも寄与するなど、幅広い利用が期待されています。「実践的な人的資本経営」としての役割がますます重要になっています。
これからの日本の企業にとって、従業員の健康と成長を同時に実現するための新たな手法として注目される「BOOST」。その効果と活用法に、今後も目が離せません。
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