進化するリサイクル技術に寄与するイーアイアイ
株式会社イーアイアイ(東京都千代田区、代表取締役:胡 浩)は、次世代AIリサイクルロボット事業において、約10億円の官公庁支援を受ける見込みを発表しました。この支援は令和7年度から9年度の期間に渡るもので、これにより同社の累計支援額は15億円を超え、総事業費は20億円を越える見込みとなっています。
官公庁からの支援実績
イーアイアイは今までにも多くの官公庁から支援を受けています。例えば、福島県からは地域復興実用化開発等促進事業費補助金を受け、次世代AIリサイクルロボットの実用化を進めています。また、環境省からも環境研究総合推進費を介して、現場のニーズに応じたAIロボティクスソリューションの開発を行っています。
これまでの官公庁との連携により、イーアイアイは廃棄物処理・リサイクルの非接触化や自動化を目指した選別ロボットの社会実装に向けてシナリオ構築を進めています。これらの取り組みが進むことで、より効率的かつ効果的な廃棄物処理が期待されています。
今後の展望
今回の新たな支援を受けて、イーアイアイは実証実験の拡充や製造拠点の整備、人材の確保、最新技術であるVLA(Vision-Language-Action)やLMM(大規模マルチモーダルモデル)の研究を一層加速させる方針です。具体的な効果としては、リサイクルプラントでのAIロボット技術の確立、産業のデジタル化を図り、持続可能な循環型経済の推進、さらには簡単な作業から人々を解放することが挙げられています。
採用が進むAIロボティクス
イーアイアイは、横浜市金沢資源選別センターにおいて、AIロボットの実証実験を2025年から2027年までの予定で実施します。この実験では、900以上の物体識別が可能なAIモデル「RecycleMind」が導入され、選別が可能な対象物には様々なリサイクル素材が含まれています。これにより、特定の材質を迅速かつ正確に識別し、効率的なリサイクルを可能にします。
福島県との連携
さらに、イーアイアイは2025年3月に福島県いわき市で製造・試験拠点を設立する計画です。この取り組みは、地域企業との連携を強化し、さらなる技術実用化の推進を目指しています。地域振興とともに、リサイクル分野に留まらず様々な産業分野への応用が期待されています。
まとめ
イーアイアイの次世代AIリサイクルロボットの事業は、環境問題に対する革新技術を提供し、持続可能な社会に向けた大きな一歩です。これからの実証実験や研究開発の進展が、地域産業を振興し、未来のリサイクル業界にどのような影響を与えるか、非常に楽しみです。今後の展開に注目が集まります。