『結壇』の誕生とその目的
株式会社えんぷれあ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:稲垣亘佑)が展開する仏壇のリメイクサービス『結壇』は、設立から1年を迎え、その活動が全国的な注目を集めています。『結壇』は、仏壇の行き場を失いつつある今、伝統と現代の暮らしを結びつける新たな選択肢を提供し、供養文化を未来へつなげることを目指しています。
変化する仏壇文化
近年、さまざまな理由から仏壇を手放さざるを得ない家庭が増えています。社会の変化やライフスタイルの多様化に伴い、特に核家族化や住環境の変化が、仏壇文化へ影響を及ぼしています。これまでのように仏壇を大切にする家庭が減少する中、株式会社えんぷれあは、仏壇を持つことの意味を再考し、仏壇を新しい形で受け継ぐ方法を探る必要性を感じました。
『結壇』の特徴
『結壇』では、現存する仏壇の素材を再利用し、コンパクトなサイズのリメイクを行っています。これにより、住環境に馴染みつつ、家族の思い出や歴史を次世代に伝えることが可能になります。具体的には、手のひらサイズの仏壇を提供しており、例えば『梅コース』では、幅16cm、高さ6.5cm、奥行10.5cmと手軽に場所を取らず、どんな家でも飾ることができます。また、兄弟や親族で“シェアできる仏壇”としても人気であり、形見分けの手段としても活用されています。
社会的評価と展望
設立1周年を迎えた『結壇』は、これまでに100件を超えるリメイク実績を達成しました。特に、2024年のプレスリリースアワードではグレートステップ賞を受賞し、その革新的な取り組みが社会的な評価を受けています。また、終活や空き家問題をテーマとしたイベントでの発表や、さまざまなメディアでの紹介を通じて、『結壇』の理念が広まっています。これにより、より多くの人々が供養文化について考えるきっかけとなっています。
将来の計画
株式会社えんぷれあは、今後も『結壇』を通じて祈りの文化を継承する取り組みを続けていきます。より多くの家庭に“想いを残せる選択肢”を届けることは、同社の最重要使命です。また、買い替え仏壇の販売強化や新たな供養関連サービスの企画、そしてデジタル技術を駆使した新しい試みも計画しています。これにより、仏壇離れが進む現場でも、職人の雇用を創出しながら、持続可能な仏壇文化を目指す挑戦を続けます。
代表の思い
稲垣氏は、「仏壇離れが進んでいく中、伝統技術を守る職人たちが直面している現実を無視できない」と語っています。仏壇屋の三代目として培った知識と経験を生かし、次世代へとその価値を伝える責任を強く感じています。その思いから生まれた『結壇』は、家族の愛情が込められた仏壇を新たな形で生かしていく手段であり、祈りの文化と職人の技術を未来へ継承していく挑戦なのです。
会社情報
株式会社えんぷれあは、神奈川県川崎市に位置し、地域に根ざした企業として、「結壇」の取り組みを通じて新たな供養文化の形を模索しています。公式ウェブサイトも運営しており、興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。どのように仏壇文化を次世代へ伝えていくか、現代の生活に寄り添う方法を一緒に考えていければと思います。