今治市とローソンが連携し新たな市民サービスを展開

今治市とローソンが手を組み新たなサービスを提供

愛媛県の今治市と株式会社ローソンが、2025年12月4日に地域活性化を目指す包括連携協定を締結しました。この協定は、市民サービスの向上を目指し、情報や資源の共有を目的としています。特に、今治市の市民がより便利に利用できるサービスを導入することで、地域の活性化を図る意欲を示しています。

マチのほっとステーションを目指す

今治市の徳永繁樹市長によると、この協定では「市政情報の発信」や「地域コミュニティの活性化」、「市民の安全・安心の確保」など、幅広い分野での共同作業が予定されています。ローソンは「マチのほっとステーション」を目指し、地域住民が気軽に利用できる拠点としての役割を果たすことを目指しています。この取り組みは、間違いなく地域にとって新たな価値を提供するものになるでしょう。

全国初のオンライン相談窓口

協定の締結翌日、12月5日には「今治馬越町三丁目店」がオープンします。この店舗には、全国初となる、店内から直接市役所の窓口にオンラインで相談ができる『Pontaよろず相談所』が設置される予定です。店舗内の専用ブースからビデオ通話で「市民が真ん中相談センター」にアクセスできる仕組みです。

この相談窓口では、行政に関連する課題だけでなく、健康や金融といった分野に関する悩みも気軽に相談できます。今治市役所は、このサービスにより市民の日常生活のお困りごとをワンストップで受け付ける体制を整えています。

コミュニティスペースの設置

さらに、今治馬越町三丁目店では、イベント利用が可能な「コミュニティスペース」も設けられています。このスペースは、多目的に使えるようにデザインされており、地域イベントや説明会など様々な活動に活用されることが期待されています。また、店舗内のデジタルサイネージは市の情報やイベント情報をタイムリーに発信し、地域住民に必要な情報を届けます。

地域での挑戦と展望

今治市とローソンは包括連携協定前から、島しょ部を対象にした「公共ライドシェア」の実証実験にも参加しています。これは、島民がドライバーとなり、住民同士の支え合いによる移動サービスを提供するもので、今後は買い物代行サービスとも連携させて地域経済を活性化させる取り組みです。

安心して暮らせる町作り

オープンしたローソン今治馬越町三丁目店を拠点に、今後はオンライン相談窓口やコミュニティスペース、デジタルサイネージを活用し、高齢者の見守りや防災情報の発信など、一層広がりを見せる予定です。

今治市はローソンとの連携を通じて、市民一人ひとりの「困りごと」に寄り添い、全ての人が安心して暮らせる地域社会の実現を目指していくとしています。

これらの取り組みが市民にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目したいです。