綾瀬市に自動運転トラックの新拠点を設置、物流の未来が加速する

自動運転トラック拠点、綾瀬市に誕生

神奈川県綾瀬市に、2027年からのレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービス開始に向けた新しい拠点が設置されることが決定しました。この拠点は、高速道路における無人運転と、一般道での有人運転をスムーズに切り替える役割を果たします。これが実現すれば、物流業界における効率化が期待されます。

新たな物流の交差点

自動運転技術の進化により、トラックによる物流の未来は大きく変わりつつあります。株式会社T2が設立したこの切替拠点は、神奈川県綾瀬市小園に位置し、綾瀬スマートICと近接しているため、高速道路へのアクセスが非常に良好です。この立地選定は、多くの関係者との協議を経た上で実現されました。

具体的な設置計画

切替拠点の計画は、2025年11月に着工し、2026年2月に完成を予定しています。敷地面積は約2,000m²に及び、自動運転トラックの無人運転と有人運転を切り替えるためのドライバーの乗り降り場所やオペレーションの検証スペースが設けられます。これにより、高速道路から一般道へのスムーズな切替えを実現し、物流の効率がさらに向上します。

社会的意義と期待

T2は、2027年のサービス開始を目指して、2025年7月からはレベル2自動運転トラックの商用運行をスタートさせる予定です。これにより、ステップバイステップで自動運転技術の実用化を図る考えです。自動運転技術が普及すれば、ドライバー不足という社会課題解決にも一役買うことになるでしょう。

地域との連携

また、T2は綾瀬市とも密に連携しており、完成後には市内の産業団地に所在する企業に対して、この自動運転トラックを用いた実証実験の参加も呼びかける予定です。地域の物流活性化に向け、綾瀬市商工振興課は「物流危機という深刻な社会課題に対し、今回の切替拠点の設置を通じて、自動運転トラックによる幹線輸送の実現をさらなるものとし、市内産業の活性化に取り組む」とコメントしています。