フレスコボール初の女子優勝!風味千賀子・宮山有紀ペアの快挙
6月7日から8日にかけて開催された『フレスコボールブラジル選手権〈CIRCUITO CARIOCA DE FRESCOBOL 2°〉』で、風味千賀子選手と宮山有紀選手が女子カテゴリで初優勝を成し遂げました。この歴史的な瞬間は、日本フレスコボール協会が国内の普及活動に尽力する中で、特に注目される出来事です。
フレスコボールは1945年にブラジル・リオデジャネイロで生まれた競技であり、日本では2013年からその文化が広がり始めました。日本フレスコボール協会(JFBA)は、このスポーツを通じて地域コミュニティを形成し、競技レベルの向上に努めてきました。
これまで、日本代表選手たちはブラジルのトップ選手たちに追いつくべく努力を重ねてきました。この大会直前に開催された『フレスコボールブラジル選手権2023〈CIRCUIT LAGOS|IGUABA GRANDE〉』では、ミックスカテゴリで岸田直也選手と宮山有紀選手ペアが優勝を飾りました。その後、男女別のカテゴリでの優勝を目指す選手たちの士気は高まりを見せていました。
優勝の瞬間
今回のブラジル選手権で風味&宮山ペアは、初日の予選で22,666点を叩き出してトップ通過。決勝ではその熱をさらに高め、「二人のラリーの完成形」とも称されるパフォーマンスを披露し、最終的に22,161点で優勝を果たしました。会場の雰囲気は高揚し、観客はその素晴らしいプレーに魅了されました。
また、初日2位通過の岡本千聖選手と落合真彩選手も決勝で素晴らしい得点を挙げ、準優勝に輝きました。特に岡本選手は、史上最年少の中学1年生として日本代表に選ばれ、その存在も注目を集めました。男子カテゴリでは赤塚康太選手と五十嵐恭雄選手ペアが決勝進出を果たしましたが、入賞を逃しました。それでも、今後の可能性を感じさせる戦いぶりでした。
選手たちのコメント
優勝を果たした風味千賀子選手は「宮山選手にはこれまでの苦しい時期も支えてもらった。周囲の支えがあってこそここまで来られた」と感謝の気持ちを表しました。宮山有紀選手は自らの経験や努力を振り返り、「多くの人に支えてもらいながら、結果を残せたことが嬉しい」と語りました。
日本フレスコボール協会の代表理事、窪島剣璽氏も選手たちに敬意を表し、応援してくれたファンに感謝の意を伝えました。選手たち同士や、選手を支える人々との「つながり」を実感し、この大会がそのことを証明すると述べています。このように、多くの人の思いが結集した大会は、選手たちにとって特別な意味を持ちました。
フレスコボールの魅力
フレスコボールは、ただの競技ではなく、「思いやりのスポーツ」としても知られています。この競技は、向かい合う2人が協力してラリーを続ける形式で進行し、競技時間は5分。7メートルの距離を保ちながらプレーを行います。フレスコボールを通じて築かれるコミュニケーションは、地域社会の発展にも寄与しています。国内では27のJPBA認定地域クラブと6つの公認学生団体が設立され、さらなる普及に向けて活動が展開されています。
このように、風味千賀子選手と宮山有紀選手の優勝は、フレスコボールの未来を明るく照らす希望の光。彼女たちの成功をきっかけに、さらなる成長を遂げる日本のフレスコボール界に期待が膨らみます。今後も彼女たちの活躍に目が離せません。