横浜美術館コレクション展について
横浜美術館では、新たに収蔵された作品を紹介するコレクション展が開催されます。今回の展示は、「新収蔵作品特別展示――淺井裕介《八百万の森へ》」と、「新たにむかえた作品たち――生活・手仕事・身体」がテーマです。展覧会は、令和5年2月8日から6月2日まで行われ、横浜の文化に根ざしたアートが楽しめる貴重な機会となっています。
淺井裕介の新作《八百万の森へ》
展覧会のハイライトは、アーティスト淺井裕介による新作《八百万の森へ》です。この作品は、横浜信用金庫が創立100周年を記念して寄附されたもので、2023年に横浜市文化基金によって収蔵されました。《八百万の森へ》は、土、アクリル樹脂、木炭、鉛筆、弁柄など多様な素材が使用され、サイズは325×390 cmです。展示される際には、9枚のパネルが組み合わさり、淺井の指示した7つのパターンを基に変化する絵柄が楽しめます。
本展では、先に行われた特別展示とは異なる絵柄の本作が公開され、また作品の制作過程を記録した資料や映像も新たに展示される予定です。
横浜美術館が収集した現代アート
さらに、もう一つのテーマは1980年以降の現代アートです。横浜美術館は、19世紀から現代に至る様々な美術作品を収集しており、今回の展覧会では1980年代と2010年代を中心に、新たに収蔵された作品が紹介されます。1980年代の美術界では、男性アーティスト中心の状況を打破する女性アーティストが多く登場し、時代の価値観が大きく変わりました。加えて、身体や手仕事をテーマにした作品も目立ちます。
2010年代には、ジェンダーや環境に関する問いかけを銘打った作品が増加し、芸術を通じて「今」という時代を考えるきっかけを提供しています。これらの作品を通じて、時代ごとのアートの進化を感じることができるでしょう。
ギャラリー・トークの開催
また、本展ではギャラリー・トークも予定されています。学芸員やエデュケーターが様々な視点で作品の魅力を紹介し、訪れる人々に新しい視点を提供します。トークは複数回行われ、予約は不要で、観覧券を持参することで参加できるので、特に楽しみなイベントです。
展覧会の詳細
- - 会期: 2025年2月8日(土)-6月2日(月)
- - 開館時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- - 休館日: 木曜日(ただし3月20日[木・祝]は開館)
- - 観覧料: 一般500円(団体割引あり)、大学生300円、高校・中学生100円、小学生以下は無料
- - 主催: 横浜美術館
横浜美術館は、芸術を通じて地域と観客との繋がりを大切にしています。この特別な機会に、ぜひ新たなアートの世界を体験してください。
ご不明な点や詳細は、横浜美術館までお問い合わせください。電話番号:045-221-0300(10:00~18:00、木曜休館)