ハノイ下水処理場完成
2025-09-03 12:35:24

ハノイ市最大の下水処理場が完成、持続可能なインフラの未来を切り開く

ハノイ市最大の下水処理場が完成



2025年、ベトナムの首都ハノイ市にて、同市最大の下水処理場がJFEエンジニアリング株式会社およびその合弁企業、月島JFEアクアソリューション株式会社の手によって完成を見ました。このプロジェクトは、急激な都市化と経済成長が進むベトナムにおいて、生活排水による河川水質の悪化が深刻な問題となっている中で、町の水質環境を改善するために欠かせない施設です。

背景とニーズ



経済成長に伴い、ハノイ市では都市化が進む一方で、生活排水が河川に流れ込み、水質汚染が進行しています。現在、都市部の下水道普及率はわずか20%にとどまっており、2050年までの100%を目指す目標に向けたインフラ整備が急務となっているのです。

2025年5月に完成を目指すこの下水処理施設は、処理能力が270,000㎥/日とされており、約100万人の生活排水を処理することができます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けつつも、約6年の建設期間を経て、無事に竣工を迎えることができました。

プロジェクトの進行



本プロジェクトは、2019年に始まり、建設資金には独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款が利用されました。国内外の高い技術力を駆使し、高速ろ過や電磁探査付推進工法などの先進的な技術が取り入れられています。これにより、質の高いインフラを提供することを実現しました。

8月21日には、盛大な完工式も行われ、関係者が集い、長い工事の成果を祝いました。式典では、参加者がプロジェクトの成功を称え、ベトナムの水質環境の改善に向けた新たな一歩を確認しました。

今後の展望



JFEエンジニアリングは、ハノイ市での成功を踏まえ、今後も海外市場における上下水処理プラントのリーダーシップを発揮していく方針です。持続可能な社会の実現に向けて、国内で培ったノウハウや経験を生かし、海外の生活環境の向上に貢献していくことでしょう。

このような国際的なプロジェクトを通じて、日本の技術の力を世界に示し、次世代のインフラ整備を進めることが期待されています。皆さんもハノイ市の水処理プロジェクトの進展を見守り、持続可能な未来に向けた挑戦を応援していきましょう。


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