横浜市が2025年にアジアの“循環型都市”をリードする
横浜市で開催される「アジア・スマートシティ会議2025」(ASCC2025)が、11月25日から27日の3日間にわたり行われます。この国際会議は、世界各地の都市が持続可能な都市づくりに向けて集まる重要なイベントであり、特に環境に配慮した循環型社会の構築がテーマとなっています。
循環型都市への世界的な潮流
近年、世界中で環境問題への意識が高まり、持続可能な経済の実現が求められています。特に欧州では、「欧州循環型都市宣言制度」という枠組みが各都市に導入され、互いに協力しながら循環型都市を目指す動きが進んでいます。しかし、このような共通の宣言制度はアジアには存在しておらず、ASCC2025はその立ち上げを促す重要な機会となります。
横浜市の役割とサイン式
ASCC2025では、横浜市が発起都市としての役割を果たします。11月25日には、マレーシアのクアラルンプール市長やアジア各国の都市のリーダーたちと共に、アジアにおける循環型都市宣言制度設立を求めた要望書への署名式が開催されます。この要望書は国際的なネットワークであるイクレイ(ICLEI)へ送られ、アジア各都市への支援を求める内容となっています。
国際機関との連携
26日に行われるセッションでは、イクレイや国連機関、環境省などの国際機関が集まり、要望書に基づく議論が行われます。これによりアジアの都市への支援や宣言制度の具体的な設立に向けた動きが加速されることが期待されています。特に循環経済に関する専門機関であるサークル・エコノミー財団やシティネットといった機関も参加し、より実践的な意見が交わされるでしょう。
ASCC2025の詳細
ASCC2025のテーマは「環境にやさしい循環型社会に向けて」で、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの推進を中心に据えています。会期中にはオープニングセッションや、都市およびビジネスに特化したセッション、さらには展示ブースも設置されます。参加は無料で、事前登録が必要です。
環境に配慮した会場運営
会場はパシフィコ横浜で、ここではエネルギー使用に関するCO2排出量を事実上ゼロにし、廃棄物の約90%がリサイクルされるなど、極めて環境に配慮した運営が行われています。また、飲料の提供にはリサイクル可能な材料を使用し、廃棄物の削減に貢献します。
参加の呼びかけ
今後の都市の在り方を考える貴重な機会であり、持続可能な発展に興味のある方はぜひ参加をご検討ください。詳細情報はASCC2025の公式サイトで確認できます。英語と日本語での同時通訳が提供されるので、言語の壁を気にせずに参加できます。
まとめ
アジア・スマートシティ会議2025は、環境に優しい社会への第一歩を促すための重要な場となります。持続可能な都市づくりに興味のある方々にとって、見逃せないイベントです。是非、横浜での新たな取り組みを目撃してください。