保育士の目線を見える化
2025-10-07 12:24:29

YMCAいずみ保育園が実施した保育士の目線を模した「まなざしプロジェクト」

YMCAいずみ保育園が取り組む新たな保育アプローチ



横浜市泉区に位置する「YMCAいずみ保育園」では、保育の質向上を目指した新しい取り組み、"まなざしプロジェクト"を実施しました。このプロジェクトは、株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」の一環として、保育士がどのように子どもたちと関わるのかを、「目線」を通して可視化することを目的としています。

目線動画に込められた考え方


近年、保育現場におけるニーズが多岐にわたる中、保育士の専門性が求められるようになりました。特に多様な背景を持つ家庭を支えるためには、保育士同士の連携や情報共有が不可欠です。しかし、保育士の間でも価値観の多様化が進んでおり、単純な経験則では効果的な育成や情報共有が難しくなっています。そこで生まれたのが、この "まなざしプロジェクト" です。

このプロジェクトでは、保育士がウェアラブルカメラを装着し、リアルタイムでの保育活動を映像として記録します。これによって、従来は暗黙のまま扱われていた保育スキルや配慮点が見える化され、直接的なフィードバックや意見交換が可能になります。

YMCAいずみ保育園の実施内容


「YMCAいずみ保育園」では、リーダー保育士と補助保育士が同時に撮影され、両者の視点から保育の実態を探ることが行われました。これにより、職員全体で保育の質を向上させるだけでなく、お互いの役割への理解も深めることが目的です。

参加者の声


プロジェクトに参加した保育士の意見は非常にポジティブでした。T氏は、「同じ映像を見ながら振り返ることで、意見が非常に伝わりやすかった」とコメントしています。また、K氏は「映像があることで、客観的に保育者の動きや子どもの様子を理解できた」と語りました。

目線動画活用のアイデア

この取り組みを通じて得た気づきも多くありました。T氏は、「補助保育士の活動を知ることができたのは勉強になり、さらなる個別配慮ができると感じた」と言います。K氏も、「それぞれの職員の動きがどのように関連しているのかを理解できた」と述べ、実際に見える形で学びを持つことの重要性を強調しました。

フィードバック会の様子


フィードバック会では、他の職員の目線動画を見て、様々な気づきがあったことが報告されています。「記憶だと忘れがちな発言や行動が動画だと明確になる」といった意見や、「他の職員の行動を学ぶことで、自分自身の保育に活かしたい」といった声が寄せられました。

プロジェクトへの期待


最終的に、園長や主任からは、「映像を活用した研修スタイルは新しい」と評価され、職員同士の連携や配慮を再認識する貴重な機会となったことが強調されました。

この "まなざしプロジェクト" は、少子化や保育ニーズの多様化を考慮しながら、持続可能で質の高い保育の実現に向けての大きな一歩でした。映像を通じての学び合いが、今後の保育のあり方にどのように寄与していくのか、目が離せません。

まとめ


「YMCAいずみ保育園」によるこの実践は、保育士間の連携を深め、保育の質向上に寄与する新たなステップですね。多くの保育施設がこのような取り組みを通じて、さらなる成長と発展を遂げていくことに期待が寄せられています。このプロジェクトが今後、他の園にも広がることを願ってやみません。


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