セブン‐イレブンが地産地消で受賞!
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが、農林水産省の『FOOD SHIFTセレクション2025優秀賞』を受賞しました。この受賞は、同社が積極的に推進している地産地消の取り組みが評価されたものです。特に、北海道函館市の真昆布を使用した『冷たい函館塩ラーメン』と、新潟県の伝統野菜「かぐら南蛮」を使った『かぐら南蛮味噌おにぎり』の二品が受賞しました。
地域の味を活かした商品開発
セブン‐イレブンは、地域独自の原材料を使用し、オリジナルフレッシュフードを開発・販売しています。近年、温暖化や生産者の減少といった様々な要因により、農林水産物の収穫が減少する中で、同社は地域の農林水産物を積極的に使用し、生産者を応援することで地域の食文化を振興しています。
受賞商品である『冷たい函館塩ラーメン』は、北海道産の真昆布を使用しており、昆布の生息環境を再生する「海とこんぶの森プロジェクト」を支援する役割も果たしています。この昆布は生産者から収穫されたもので、セブン‐イレブンがその消費へとつなげる大切な役割を担っています。これによって、豊かな水産資源を未来へと引き継ぐ環境保護の取り組みが評価され、受賞に至ったのです。
一方の『かぐら南蛮味噌おにぎり』も注目の一品です。新潟県の伝統野菜を使用したこの商品は、生産者の高齢化や担い手不足という産地の課題を解決するための継続的な取り組みの一環として開発されました。また、この野菜の生産拡大に向けて、地域の小学生との連携を深め、食文化の理解を促進している点も評価されています。
持続可能な社会のために
セブン‐イレブンの今回の受賞は、単なる商品開発に留まらず、地域のこれからを支えるふるさとの食材を活用した新しい形の地産地消の実現を目指す活動が可視化されたものとも言えます。今後も同社は、持続可能な社会の実現を視野に入れ、地域との相互関係を深めながら地産地消の取り組みを進めていくことが期待されています。
局所的な味覚だけでなく、地域を思いやる企業努力こそが、今後の食文化を豊かにすることでしょう。セブン‐イレブンの試みは、単に商品の提供にとどまらず、地域社会を支える強力なパートナーであることを示しています。今後も彼らの活動に注目していきたいですね。