ウクライナの外科医を支援するアシストスーツ「アルケリスFX」の取り組み
アルケリス株式会社は、ウクライナの外科医の負担を軽減するために、アシストスーツ「アルケリスFX」を提供しました。この支援は、特定非営利活動法人ウクライナ横浜基金を通じて行われ、ドニプロ軍事病院の外科医がすでにその効果を実感しています。
背景
2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻により、ウクライナ各地では多くの人が負傷し、治療を必要としています。それに伴い、外科手術も増えており、外科医には多大な負担が課されています。これに対して、ウクライナ横浜基金が当社への支援要望を受け取り、アシストスーツ「アルケリスFX」を提供する運びとなりました。
現地では、外科医たちが長時間の手術を行う中、このスーツがどのように役立つのかが期待されています。例えば、ドニプロ軍事病院の外科医は、手術の際にスーツを使用し、全体のパフォーマンスを向上させ、体への負担を軽減しています。
現地の反響
ウクライナ横浜基金の代表、レオニード・シャポワロフ氏は、「本プロジェクトに関わった皆様に感謝しています。すでに多くの医療従事者がアルケリスに注目し、実際の手術に活用し始めています」とコメントしています。また、アルケリス株式会社のCEOである佐保勝彦氏は、「我々の技術で少しでも外科医の負担を軽減できることを誇りに思います」と語っており、今後の展望についても意欲を示しています。
アシストスーツ「アルケリスFX」について
「アルケリスFX」は、外科医が長時間立って作業する際の足腰の負担を軽減するために開発されました。このスーツは足に装着し、体重を効率よく支えることで、疲れを感じにくくします。以下のような特長があります:
1.
自由な移動: スーツを着用したままで歩くことができ、好きな場所で作業を行うことができます。
2.
電源不要: メカニカルな機構で動作するため、充電やバッテリー切れの心配がなく、安心して使用できます。
3.
簡単な調整: 様々な体型に対応できるよう、着用時の調整が簡単に行えます。
このアシストスーツは、すでに100以上の病院での導入実績があり、日本国内のみならずアメリカ、ドイツ、スペイン、オーストラリアを含む世界15か国以上に展開しています。
最後に
特定非営利活動法人ウクライナ横浜基金は、2025年に設立され、ロシアによるウクライナ侵攻による犠牲者への支援や、医療機器の提供など幅広い活動を行っています。ウクライナの外科医を支援するこの取り組みは、国際的な医療支援活動の一環として、多くの人々の期待を背負っています。アルケリスが提唱する、立ち仕事の負担を軽減する試みは、これからも続きます。