横浜に新研究所
2025-11-10 11:01:28

スタンレー電気、横浜に新たな技術研究所を開設し未来の光技術を追求

スタンレー電気、新技術研究所を竣工



スタンレー電気株式会社が、神奈川県横浜市青葉区に位置する技術研究所の新棟を竣工しました。この新たな施設は、同社の「光の独自技術で新市場開拓」という経営計画に基づく戦略的投資の一環で、2026年2月からの稼働を予定しています。新しい研究所が目指すのは、未来社会における技術革新と新たな価値の創出です。

新棟の背景と目的



ナノテクノロジーによる次世代技術の創出


近年、技術の進化に伴い、自動車の安全性を高めるためには精密な光制御が不可欠となっています。また、生活やヘルスケア分野においては、ウイルスや細胞など、非常に小さな対象に対する技術的アプローチが求められるようになっています。そこで、スタンレー電気ではナノレベルでの膜形成や加工、分析を行う先端設備を新棟に導入します。これにより、今までにない精度と機能を持つ光デバイスの開発を一層加速することを目指しています。

研究開発機能の集約と知識の融合


新棟の設立により、これまで分散していた研究開発機能が一つの拠点に集約されます。この新しい環境では、研究者が自由にアイデアを交換しやすいよう、オフィスの設計も工夫されています。さらに、企業や大学、スタートアップとの共創を促すエリアも設けられ、オープンイノベーションを進めることで社会課題の解決や新たな価値の創出に挑む姿勢が求められています。

主な研究開発テーマ


  • - 次世代光源の開発(PCSELやVCSELの進化)
  • - モビリティの安全につながる要素技術(悪天候や死角の克服)
  • - 深紫外除菌技術(光で水や空気を無害化)
  • - 高齢化に対応する光ソリューション(生活・ヘルスケア分野)
  • - カーボンネガティブとサーキュラーエコノミー

施設概要と倉庫について


新棟は、神奈川県横浜市青葉区荏田西に位置し、総工費は約60億円で、敷地面積は6,817㎡、延床面積は8,529㎡に及びます。着工は2024年3月で旧棟は2023年6月に解体完了予定、竣工は2025年11月とされています。建物は地上5階建てで、環境配慮設計として太陽光発電が導入され、年間約400トンのCO₂削減が見込まれています。

スタンレー電気株式会社の紹介


スタンレー電気は1920年に設立され、自動車用電球などの特殊電球の製造・販売を行ってきました。現在では、世界中の主要な四輪・二輪メーカーに製品を提供し、自動車照明だけでなく、可視光・赤外・紫外のLEDやLCDなどの電子応用製品によって、私たちの安全で安心な暮らしを支えています。

この新たな技術研究所には、未来を見据えた研究開発が行われ、社会に貢献する新しい価値が生まれることが期待されています。スタンレー電気の挑戦に注目が集まります。


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