相模原市がスタートアップ支援ネットワークを進化させる新プロジェクト始動
神奈川県相模原市では、地域の成長を促す新たな取り組みが始まりました。この事業は、橋本駅を中心とした広域スタートアップ支援ネットワークの構築であり、相模原市と神奈川県が協力して進めていくものです。相模原版のスタートアップ・イノベーションエコシステムを形作るため、企業や大学、研究機関の参加が期待されています。
概要
このプロジェクトの目指すところは、相模原市のみならず県央や多摩地域における多様なプレイヤーが連携し、各自の資源や支援策を活用することです。具体的には、スタートアップとベンチャー企業の成長ニーズに対応する体制を整え、新たなビジネスやイノベーション創出を図ります。また、将来的にはリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)の開業も見据えています。これにより、スタートアップが挑戦しやすい環境を整え、ビジネスの実証や成長に必要なセミナー等を実施し、活性化する街を目指します。
この事業は、令和9年度まで相模原市が発注者となり、株式会社eiiconとの契約のもとで進められます。
具体的な支援内容
新たに開始されるこの事業の中には、3つの主要な支援プログラムがあります。
1. ネットワーク構築
産業支援機関、大学、研究機関、企業、起業家やスタートアップ対象者が参加できるネットワークの構築を行います。参加プレイヤーへの声かけを行い、オンラインコミュニティを形成し、支援策の情報共有や課題解決に向けた連携が図られます。また、マッチングや人材紹介も行い、これにより支援対象者が実証希望するアセットに対してのサポートが入ります。
2. 創業・起業機運の促進イベント
ネットワークのメンバーとの連携によるイベントやセミナーが開催され、創業や起業の機運を高めます。地域大学でのイベント開催も行われ、より多くの人々が起業を志向するきっかけを創出します。
3. 技術系ベンチャー向けの支援プログラム
ロボットや宇宙産業を含む技術系スタートアップへの支援プログラムも提供されます。ピッチ指導や資金調達、チームビルディング、経営人材のマッチングなど、実践的な支援を中心に行われます。最終的な成果発表会も予定されています。
株式会社eiiconとの連携
本事業を実施する株式会社eiiconは、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営しており、企業のビジネスフェーズに応じた実践的なコンサルティングを提供しています。これにより、相模原市のスタートアップ支援が一層強化されることを期待されています。
まとめ
相模原市と神奈川県の連携によるこのスタートアップ支援ネットワークの形成事業は、地域の起業家やベンチャー企業へ新たな機会を提供し、活力ある経済の創造へとつながる可能性を秘めています。地域内のネットワーク会員を増やし、支援コミュニティを活発に形成することで、相模原市が新たなビジネスの拠点として成長していくことに今から期待が寄せられています。