物価上昇が続く中、主婦たちの賢い節約術とその実態
近年、物価の高騰や光熱費の増加が家計に大きな影響を与えています。特に、主婦たちの多くが感じていることは、家賃が家計の中で最も大きな負担要素であるということです。株式会社クレカリが実施した「主婦層のマネ活・節約」に関する調査では、6割の主婦が「家賃が家計の最大負担」と回答しました。そこで、主婦たちがどのように知恵を絞り、家計をやりくりしているのかを探ってみましょう。
節約術の現状
調査によると、主婦たちはさまざまな節約方法に取り組んでいます。最も多くの主婦が注目しているのは「ポイントやマイルの活用」で、79.7%がこれを実施しています。具体的には、日常のショッピングにおいてポイント還元率の高い支払い方法を選んだり、貯まったポイントを賢く使って支出を減らしたりしています。
次に多いのは、57.7%が実施している「電気・ガス・水道のこまめな節約」です。特に生活インフラに関する支出は、家庭の固定費に直結しており、無理なく削減できる部分として注目されています。
さらに、47.5%の人が「ポイント還元率の高い支払い方法」を意識して選んでいることからも、主婦たちがいかに効率的に支出を抑えようとしているのかがわかります。
削減対象の支出とは?
節約の一環として、「意外と削減しても大丈夫だった支出」についても尋ねたところ、最も多い回答が「外食・テイクアウト」で48.8%。続いて、「洋服・化粧品・美容院」が44.9%、さらには「コンビニ・間食・自販機」が43.5%という結果が出ました。これらは生活の質を維持しつつ、比較的簡単に削減できる項目であることから、主婦たちには特に取り組みやすいとされています。
固定費に対する意識
「毎月かかる固定費の中で、特に負担が大きいと感じるのは何か」という質問には、61.0%が「家賃」と回答しました。次いで、53.3%が「電気代」で、28.0%が「ガス代」と続きます。このように、主婦たちは長期的に続く固定費への関心が高く、それを見直すことで家計全体の改善を目指しています。
たとえば、家賃をどのように支払っているかを尋ねた結果、最多の48.5%が「口座振替」を利用していることが明らかに。これは、契約手続きの慣習や大家側の都合に影響を受けているためとも考えられています。一方で、クレジットカード支払いが広がる可能性については約7割が興味を示しており、便利さとポイントメリットに対する期待が高まっています。
クレジットカードで家賃支払いをしたい理由
主婦たちがクレジットカードで家賃を支払いをしたい理由は、圧倒的に「ポイントやキャッシュバックが得られること」で、この回答は90.3%に達しました。次いで、「支払いが自動で楽になる」という理由が30.4%を占めています。つまり、クレジットカード利用による実利的なメリットが主婦たちのマネ活において重要視されているのです。
安全性への不安と求められる条件
もちろん、クレジットカードで家賃を支払うことに対して不安を感じる声もあります。特に「不正利用や情報漏洩のリスク」という意見が36.1%を占め、家庭内の支出として慎重な管理が求められています。さらに、信用できるセキュリティや明確な手数料提示、簡単な手続きなどが、クレジットカード支払い導入のための重要な条件として挙げられる結果となりました。
まとめ
今回の調査から、物価高に苦しむ主婦たちの節約行動や意識が明らかになりました。彼女たちは「楽しみながら無理なく続ける節約」を目指し、固定費である家賃を含めた家計の見直しを進めています。今後、クレジットカードによる家賃支払いが普及すれば、ポイント還元などの利点も活かせることから、さらなる家計改善が期待されます。一方で、安全への強いニーズも考慮に入れた制度整備が求められるでしょう。