低炭素アンモニアの挑戦
2025-10-06 13:23:24

プラスチックリサイクルを活用した低炭素アンモニアの新たな挑戦

レゾナックが新たに手掛ける低炭素アンモニアプロジェクト



株式会社レゾナック(以下、当社)は、環境問題に対する取り組みの一環として、神奈川県川崎市の川崎事業所において、プラスチックのケミカルリサイクルを用いて低炭素に特化したアンモニアの製造を実施することを決定しました。この取り組みは、2030年4月からの設備稼働を目指しており、持続可能な社会への転換に寄与することを目指しています。

プロジェクトの背景と意義


当社は、近年の脱炭素社会の実現に向けて、経済産業省の法に基づく支援制度に認定された事業としてこのプロジェクトを立ち上げました。特に、今後の日本において求められる低炭素水素の供給は、エネルギー資源の持続可能な利用を実現するための重要なカギとなるでしょう。

このプロジェクトは、使用済みプラスチックをガス化した水素、通称「KPR(水素由来のプラスチックリサイクル)」を活用し、これを元にアンモニアの製造を行うものです。これにより、従来のアンモニア製造プロセスを改良し、環境負荷の低い製品を市場に出すことが可能になります。また、2024年からは使用済み衣料も原料として用いる実証実験が実施され、より広範な資源循環が図られます。

環境価値の向上


使用済みプラスチックから生成される水素100%を使って製造されるアンモニアは、従来の製造法と比べて大幅に炭素排出量が低減されるため、持続可能な未来に寄与することが期待されています。また、副産物として生成される炭酸ガスも、環境への影響を最小限に抑える形で利用されます。これは、環境に優しい製品供給を実現するために不可欠な要素です。

過去の成功と未来への展望


当社は2003年からプラスチックケミカルリサイクル事業を展開しており、この分野におけるリーダーとしての地位を確立しました。2023年には、プラスチックを基にした水素、アンモニア、アクリロニトリルの3製品において、ISCC PLUS認証を取得しました。この取り組みは今後も継続される予定です。

当社は、サステナビリティを経営の要に据え、さらなるリサイクル技術の向上とともに、地域社会、ひいては世界全体の持続可能性に貢献することを目指します。

結論


プラスチック由来の低炭素アンモニア事業は、私たちの未来における重要なテーマの一つです。レゾナックの取り組みは、単なるリサイクルを超え、資源循環型社会の実現に向けた一歩となることでしょう。これからも地域や企業の枠を超えた共創を進め、持続可能な未来を築いていきます。


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