アンリツ、マルチコア光ファイバ評価をグローバル展開
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、次世代の大容量光通信を支えるための基幹技術として注目を集めている「マルチコア光ファイバ」の伝送品質を評価するための新製品、「マルチチャネルファイバテスタ MT9100A」のグローバル販売を発表しました。この新たな評価ソリューションは、2026年の3月15日から19日まで米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催される世際最大級の光通信関連国際会議・展示会「OFC 2026(Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2026)」にて実演展示されています。
国内外での評価と展開
アンリツは2025年11月から日本国内でMT9100Aの先行販売を開始し、国内の研究機関や製造現場からは高い評価を受けています。この成功を足がかりに、北米やヨーロッパ、アジア市場へ向けて製品展開を加速させていきます。近年のAIやクラウドサービスの普及に伴い、光通信ネットワークにはより一層の高速化と大容量化が求められています。この潮流に応える形で、マルチコア光ファイバの実用化が各国で進行しているのです。
信号品質を守るための高精度な評価
マルチコア光ファイバを通信インフラに導入する際には、隣接コア間で信号が漏れ出す「コア間クロストーク」が伝送品質に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、精緻な特性評価が不可欠です。展示会では、アンリツ独自の「マルチチャネルOTDR」方式をもとにしたMT9100Aを用い、4コアの弱結合型マルチコア光ファイバに対する伝送損失や反射減衰量の評価を行っており、特にコア間クロストークの分布を距離に応じて視覚化しています。
展示での実運用想定評価
具体的には、アンリツが開発した評価システムによって、接続点における各特性の変化を示し、実運用の際の評価プロセスをわかりやすく解説することで、参加者にとっても理解しやすい内容となるよう工夫されています。「OFC 2026」のブースでは、製品のデモを通じて、多くの来場者に新たな技術の魅力を紹介する予定です。
社会実装に向けての取り組み
アンリツは、次世代光通信技術のマルチコア光ファイバが社会に実装されるよう、研究開発から製造まで総力を挙げてサポートし、光通信インフラの進展に貢献していく所存です。
詳細情報
製品情報やソリューションについては、アンリツの公式サイトやソリューション紹介ページ、さらにはFacebookページもぜひチェックしてみてください。展示会の場所は「Booth #2011」となっております。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
用語解説
- - コア間クロストーク: マルチコア光ファイバ内で、特定のコアを通る光信号が隣接するコアに漏れ、干渉を引き起こす現象。これにより、信号対雑音比が悪化し、通信品質が低下します。