ラピュタロボティクスの新ロボット、物流効率を劇的に改善
物流業界は現在、人手不足やベテラン社員に依存した作業スタイルの課題に直面しています。そこで、ラピュタロボティクス株式会社が開発したピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」が登場し、日本通運株式会社のNX小牧流通センターに導入されました。このロボットの導入からわずか3ヶ月で、出荷工程の生産性が42.9件/時間から110.8件/時間へと約2.5倍の向上を達成しました。
背景と効果
NX小牧流通センターでは、従来の人間の経験に依存した出荷工程の改善が急務でした。そこで、ラピュタロボティクスは、日本通運と協力し、現場デモや検証を重ね、効果的な自動化プランを設計しました。この結果、スムーズな現場体制の整備も相まって、短期間で本格運用が実現しました。
1. 生産性の飛躍的向上
導入から3ヶ月の短期間で、ラピュタPA-AMRの効果は明らかです。生産性が42.9件/時間から110.8件/時間に増加し、258%という大幅な向上を記録しました。この成果は、出荷キャパシティの拡張が期待できる基盤を築くことに寄与しています。
2. 作業の標準化
このロボットの導入によって、新人とベテランの間にあった作業スピードや精度の差が大きく縮小されました。結果として、経験に依存しない安定したオペレーションが実現し、最低限のトレーニングでスポットワーカーも即戦力として活躍できる環境が整備されました。
3. 人員配置の最適化
省人化が進むことで、限られたスタッフをより高付加価値な業務に再配置することが可能になりました。これにより、物流業界の労働力不足にも効果的に対応できるようになったのです。
現場での満足度
実際に現場でラピュタPA-AMRを使用しているスタッフからは「直感的に使いやすい」という感想が寄せられており、教育コストや負担が軽減され、短期間での定着に成功しています。
今後の展開
ラピュタロボティクスは、ラピュタPA-AMRをさらに活用し、物流における新たな課題解決に向け努力を続けます。日本通運の中部アカウントセールス部の服部雄樹氏も、ロボット導入の効果について驚きを隠せないようです。「出荷量の増加に自信が持てるようになり、作業の標準化が進むことで、誰でも一定レベル以上の成果を出せる環境が整った」と述べられています。
今後、日本通運ではWMSの改修を進めることで、対象業務を現在の500行/日から1000行/日へと拡大し、更なる効率化と品質向上を目指していく予定です。
企業情報
所在地:東京都千代田区神田和泉町2番地
代表者:代表取締役社長 竹添進二郎
事業内容:航空、船舶、鉄道、トラック、倉庫、ITを駆使した高品質なロジスティクスをグローバルに提供
公式サイト
スタートアップ企業は、スイスのチューリッヒ工科大学発で、「ロボットを便利で身近に」というビジョンを掲げています。最先端の制御技術とAI技術を駆使し、次世代のクラウドロボティクスプラットフォームの開発・運用支援を行っています。
ラピュタロボティクス公式サイト