稲作支援プロジェクト
2025-07-23 13:55:29

先端技術を活用した稲作支援プロジェクト、2025年に宮崎で開始

先端技術を活用した省力化稲作支援プロジェクトが始動



農業の未来を切り拓くプロジェクトが、2025年6月から始まります。株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)、テムザック、パルシベイト、コヤワタオフィスの4社が共同で進めるこのプロジェクトは、宮崎県延岡市を中心に行われ、特に条件不利農地における稲作の省力化を実現することが目標です。近年、米価の高騰や農業従事者の高齢化が深刻な問題となる中、持続可能な稲作モデルの必要性が増しています。これらの課題に対応するため、最新の技術を駆使して稲作を支援するプロジェクトが始まるのです。

プロジェクトの背景と目的



今、日本の農業は、農業従事者の不足、高齢化、そして米の生産量確保といった様々な問題に直面しています。特に、中山間地域にある小規模で変形した農地は、機械化が難しく、耕作放棄が進んでいます。また、2015年の農林業センサスによると、遊休農地はすでに約42.3万ヘクタールに達しており、その数は増加傾向にあります。

プロジェクトでは、無線技術や農業ロボットを活用した省力化稲作支援サービスを開発し、小規模かつ条件が厳しい農地でも継続して稲作ができる環境を整備することを目指します。この実証実験を通じて、中山間地域における持続可能な稲作の確立を図るのです。

実証実験の詳細



プロジェクトでは、小規模農場向けに設計された農業ロボットを活用し、衛星通信NetworkingのStarlinkやWi-Fi HaLowTMを導入して、遠隔での操作と監視が可能な環境を作り出します。

また、AI技術を用いてロボットの稼働状況や周囲の危険を検知するシステムも搭載され、農作業の省力化を図ります。実証フィールドとして、延岡市だけでなく福岡県や神奈川県の協力を得て、地域住民との作業マッチングや新たな稲作手法の導入も進める予定です。

実施期間と重要な取り組み



実証実験は2025年6月から2026年3月まで行われ、以下のような取り組みが予定されています:

  • - 各フィールドに映像伝送環境を整備し、ロボットの稼働状況をリアルタイムで監視
  • - 収穫ロボットなどを投入し、省力化の効果と収量の変化を評価
  • - 地域住民との作業マッチングシステムを通じて人手不足の解消を図る

このような実証実験を通じて、収穫の二期作や新たな栽培方法の適用、さらには条件不利農地でも継続的に収益が得られるサービスモデルを構築する狙いがあります。これにより、耕作放棄を未然に防ぎ、持続可能な農業を実現することが期待されています。

各社の役割と協力体制



このプロジェクトは、株式会社インターネットイニシアティブがリーダーとなり、テムザック、パルシベイト、コヤワタオフィスが各々の専門性を活かして進めています。さらに延岡市や九州大学とも連携し、地域との関係性を強化しながら実証実験に取り組みます。

未来の農業への一歩



このプロジェクトを通じて、農業の生産性向上だけでなく、地域の活性化や農業従事者の負担も軽減されることが期待されます。新たな技術を用いた取り組みが、未来の農業をより持続可能で魅力的なものに変えていく第一歩となることでしょう。


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