リスクマネジメントに基づくNPOへの支援が始まる
2023年度の活動支援団体として選定された一般社団法人BLP-Networkが、「リスクマネジメントに基づく運営・支援体制の確立」に関する事業の第二回目の公募を開始しました。この公募は、特にNPOや地域団体に向けた支援を強化することを目的としています。
事業の背景
BLP-Networkは、弁護士コミュニティとして社会のさまざまな課題解決に取り組んでおり、NPOとのマッチングを通じて活動を進めています。これまでの経験を踏まえると、リスクマネジメントが自己の活動を言語化し、安定した運営と資金調達に寄与していることが明らかになり、この知見をNPOに提供する必要性を感じ、今回の事業が立ち上げられました。
近年、休眠預金を活用した支援制度において、NPOの運営に必要な非資金的な支援、すなわち専門的なアドバイスを行う団体が求められています。BLP-Networkはその一環として、リスクマネジメントを基にした支援活動を展開しています。
公募の目的と内容
この事業では、主にNPOや地域団体向けの資金支援プログラムを運営する団体や、これからそのプログラムを実施予定の団体を対象とした伴走支援を行います。支援期間は約1年間で、弁護士が直接関与し、様々な助言を提供します。
具体的には、次のような支援が行われます:
1.
リスクマネジメント支援
月1回程度の面談や年2回の研修・ワークショップを通じて、団体のリスクを整理し、優先順位づけを行います。これにより、リスクマネジメント体制を整備し、必要に応じて規程類も整えます。
2.
助成プログラム支援
助成金の制度を利用する際のリスク選好度を明確化し、それに基づく申請書類の整理や面談時の質問事項の作成を行います。
期待される効果
本事業を通じて支援を受けた団体は、次のような体制を構築できると期待されています:
- - 自団体でのリスクマネジメントの強化
- - リスクマネジメントを考慮した助成審査の実施
- - 助成先に対する非資金的支援を行う能力の向上
第1回目の公募とその成果
第1回目の公募で支援を受けた全国フードバンク推進協議会の代表、米山廣明さんは、リスクマネジメントの導入によって、企業とのコミュニケーションが改善されたと語っています。特に、寄付のお願いがしやすくなった点が効果的だったとのことです。
公募の今後の流れ
今後、支援対象となる団体を以下のスケジュールで決定します:
- - 2025年9月1日:公募要領の公開
- - 2025年10月24日:事前相談の実施
- - 2025年10月31日:公募締切
- - 2025年11月24日:一次審査の結果通知
- - 以降、二次審査を経て支援対象団体が決定されます。
公募説明会のお知らせ
公募に関連して「リスクマネジメントとは?」を知るための説明会が開催されます。具体的には、以下の内容が予定されています:
- - 開催日時:2025年9月18日 13:00-14:30
- - 開催場所:JANPIA内会議室及びZoom
- - 内容:リスクマネジメントの基本説明、対談、公募説明
説明会への参加申し込みは、BLP-Networkの公式サイトから可能です。
結び
一般社団法人BLP-Networkは、今後も社会課題解決に向けた活動を続けてまいります。リスクマネジメントを通じて、NPOの安定した運営を支援し、地域社会の発展に寄与していきます。