デビュー作が待望の文庫化!
2025年10月10日に、遠坂八重の青春ミステリー長編『ドールハウスの惨劇』が文庫化されることが決定しました。この作品は、2022年に第25回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、鎌倉の高校を舞台にした独特のストーリーが見どころです。発売から1ヶ月で重版が決まるほどの人気を博しました。
魅力あふれるストーリー
物語は、冬汪高校に通う二年生の滝蓮司が、幼なじみの卯月麗一と共に「学内便利屋」として活動しているところから始まります。学校の仲間たちからの「四葉のクローバーを探してほしい」「千羽鶴を折ってほしい」といった些細な依頼に応じているふたり。しかし、思わぬ事態が待ち受けていました。
ある日、彼らのもとに、学校一の美少女である藤宮美耶が訪れます。彼女は、双子の妹・沙耶と共に、過剰な親の束縛に苦しんでいたのです。青春の瑞々しさと同時に、暗い影をも描くこの物語は、多くの読者の心を掴んでいます。
書店員に支持される理由
2023年に刊行された単行本は、書店員たちからも高い評価を受け、この作品の人気を一気に加速させました。エモーショナルな要素やサスペンスが同居するストーリー展開が、多くの読者の共感を呼びました。特に、若い世代の苦悩や成長がリアルに描かれている点が魅力です。論理的な謎解きと感情的な深みが絶妙に交錯し、読み進める手を止められなくさせます。
続編も期待される人気
『ドールハウスの惨劇』に続く続編として、『怪物のゆりかご』も今後刊行予定で、ますます注目を集めています。デビューから僅か1年で続編も登場するという、著者の発信力には驚かされます。
著者・遠坂八重のプロフィール
遠坂八重は神奈川県出身の作家で、デビュー作『ドールハウスの惨劇』での受賞後も意欲的に新作を発表しています。特に、彼女の作品には、ヘルマン・ヘッセや川端康成といった偉大な作家を尊敬している姿勢が表れています。現在、一般企業で勤務しながら小説執筆を続けている彼女のスマートなストーリーテリングには、今後も目が離せません。
書籍情報
- - 著者名: 遠坂八重
- - 発売日: 2025年10月10日
- - サイズ: 文庫判
- - ページ数: 440頁
- - 定価: 960円(税別)
- - ISBN: 9784396351526
ぜひこの機会に、艶めく青春と恐怖が同居する『ドールハウスの惨劇』を手に取ってみてはいかがでしょうか。新たな視点を借りて、心の奥深くに触れる感動のひとときをご体験ください。