触覚ワークショップ
2025-07-07 10:25:44

視覚に頼らない新しい体験を!触覚ワークショップの魅力とは

触感を楽しむ!パルシステム共済のワークショップが話題に



今回は、パルシステム共済生活協同組合連合会が主催した「触覚で遊ぶワークショップ」についてお伝えします。7月3日、東京都新宿区にある本部で行われたこのワークショップでは、視覚に障害のある方々と意見を交わし、共生社会について考える貴重な機会が提供されました。

大下利栄子代表の支援



このワークショップは、神奈川県葉山町にあるユニバーサル絵本ライブラリーUniLeafの大下利栄子代表と共に実施されました。参加者はアイマスクを着用し、視覚を使わずに触れることを中心とした体験に挑戦しました。これにより、普段は意識しない触感への理解を深め、視覚障害の方たちにとっての「触感から得る情報」の重要性を実感しました。

体験的な学びのスタート



参加者たちは、立体模様が施されたカードを手探りで選び、それを仲間に渡して同じ模様を探すというタスクに挑戦しました。手元のカードを受け渡す際には、相手に声をかけながら行う必要があり、普段のコミュニケーションでは考えられない方法でのやり取りが求められました。「右手と左手では触れた感触が違う」という気付きや、「目で見れば違いがわかるが、触ると同じに感じる」という新たな発見が参加者から続々とあがりました。

続いて、大下さんによる点字の仕組みについての解説があり、参加者は実際に触って体験しました。点字を読み解く難しさを理解することで、視覚的な情報に頼らない様々なアプローチが必要であることが実感されました。この活動を通じて、大下さんの「目が見えなくても学びは可能である」というメッセージが広がっていきました。

共生社会に向けた取り組み



このワークショップを受けて、参加者たちは所属団体での体験報告を行い、各地域で同様の活動を展開する計画をしています。これにより、共生の社会づくりへの理解が一層深まることが期待されます。

体験に利用されたユニバーサル絵本は、一般的な絵本を再製本し、それに点字を付けて製作されています。視覚に障害のある人も、共に物語を楽しむことができるこの絵本は、全国の教育機関や個人に貸し出されています。

大下さんは、自身の娘が楽しそうに点字の本を読んでいる様子を見て、別の世界にいるように感じたものの、ユニバーサル絵本に出会い、お互いの世界を理解し合える可能性に気づきました。2008年には、一人での制作をスタートさせています。

地域での新たな挑戦



また、大下さんは、観光地での触れる体験の重要性を感じ、鎌倉で「建長寺さわる模型」プロジェクトを実現しました。このプロジェクトでは、建長寺の詳細な1/50スケールのブロンズ模型が制作され、視覚に頼らない情報伝達の新たな手段が提供されています。

ささえあい基金について



このような支援活動を後押しするのが、パルシステム共済の「ささえあい基金」です。この基金は、障害者や生活困窮者の支援活動を行う市民やNPOに助成金を提供し、互いに支え合う地域づくりを目指します。2024年度には、23団体に1000万円の助成を行っています。

パルシステム共済は、今後も多様な立場の人々と協力し、誰もが暮らしやすい社会の実現に向けて取り組んでいく予定です。普段の生活ではなかなか触れ合わない視覚や触感について、心と体で感じる貴重な時間が提供されました。


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