ファンケルの新技術
2025-11-14 11:47:47

ファンケルが発表したサプリメント製剤の研究成果とは

ファンケルの革新技術がもたらすサプリメントの未来



株式会社ファンケルが先日開催された「日本薬剤学会第40年会」で、新しいサプリメント製剤に関する研究成果を発表しました。今回の発表は、特に飲みやすさや安定供給に焦点を当てたもので、消費者のニーズに応える製品づくりに貢献する新しい知見が得られました。以下、その詳細についてお伝えします。

1. 飲みやすさに関する研究


発表の中で最も注目されたのが、サプリメントの飲みやすさを高めるための研究です。実施したお客様アンケートによると、約70%の方が製品選びにおいて飲みやすさを重要視していると回答しました。ファンケルでは、これまでにも錠剤のサイズを小さくする取り組みを行ってきましたが、新たに「形状」や「舌触り」が飲み込みやすさにどのように影響するかを調査しました。

形状の工夫


研究の結果、一般的な錠剤の曲面の度合い、すなわち曲率半径に着目しました。曲率を小さくすることで、見た目はより丸くなり、厚さは増すものの、総合的に「飲みやすい」との結果が得られました。この発見は、商品のデザインや開発において大きな影響を与えるでしょう。

舌触りの改善


次に、錠剤の表面に施されるコーティング膜について研究しました。コーティング剤の量が増えるほど、飲みやすさが向上することが確認されました。これを元に、ファンケルは「プレミアムカロリミット」の開発において、より飲みやすい形状とコーティング量を採用しています。この改良により、消費者が安心して摂取できる製品が実現しています。

2. キトサン配合の新たな錠剤設計


次の研究では、酸性環境に対応したキトサン配合の錠剤を設計しました。錠剤がどのように崩れるかを、実際の胃の中の環境を模して調査した結果、酸性液体の中では表面にゲル層が形成され、成分の溶けにくさが確認されました。これを改善するために、キトサンの加工方法や他の素材との組み合わせを工夫し、酸性環境でも安定して崩壊する錠剤を成功裏に設計しました。

こうして開発された製品は、「カロリミットシリーズ」に採用され、体内での効果を最大限に実感できるものとなっています。

3. 安定供給に向けた技術研究


さらに、製品の安定供給を目指した2つの技術研究も発表されました。これにより、製品化までのスピードアップやコスト削減、安定した製品品質の実現が期待されています。具体的には、錠剤の製造過程での問題を予測する圧縮特性評価や、ソフトカプセルの製造性を評価するレオメーターを用いた方法についての研究です。

担当者のコメント


研究の担当者は、「いかに優れた成分を使用しても、製剤設計が不適切であればその効果は実感できないことを考慮し、製造性やユーザビリティ、吸収性といった多角的な視点から製剤設計の最適化に取り組んでいきます」と述べました。今回の発表も、その一環として基礎的な研究や検証の積み重ねが高品質なサプリメントの開発につながると期待されています。

今後の展望


ファンケルでは、今後もお客様の体の中で成分がしっかりと働く製品の開発を継続していく方針です。より実用的な品質評価を行い、さらなる高品質な商品を目指す取り組みを進めていく予定です。これらの研究成果は、サプリメント業界に新しい風を吹き込むことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: ファンケル サプリメント 製剤技術

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。