藤沢市での発達障害啓発講座について
2025年6月11日、神奈川県の藤沢市にて、発達特性に関する子育ての重要性をテーマにした啓発講座が開催されました。この講座では、一般社団法人日本小児発達子育て支援協会の代表であり、発達専門の小児科医である西村佑美先生が講師を務めました。
発達特性を理解することの大切さ
文部科学省の発表によると、2022年の調査では、診断の有無に関係なく、学校に在籍する児童生徒の約8.8%が学習や行動面で特別な支援を求めていることが明らかになっています。家庭でも、発達特性に関する悩みを抱える保護者が少なくありません。「かんしゃくが多い」「落ち着きがない」といった行動に対応するために、周囲の理解とサポートが必要です。
西村先生は、周囲の大人が子どもたちの良い行動に注目し、肯定的に接することで、発達特性による困難が軽減されることを強調しました。子どもたちが自分の良い行動に気づくことで、発達特性を活かした子育てが実現できるのです。
具体的な子育て方法の提案
今回の講座は、主に未就学児を育てる保護者を対象に行われ、西村先生が発達特性を持つ子どもたちへの具体的な接し方や育て方に関するアドバイスを提供しました。参加者からは「褒める育児の重要性と実践的な方法を学んだ」という高評価の声が寄せられ、みなさん熱心に耳を傾けていました。
西村先生は、褒める回数を増やすコツやアイコンタクトの重要性について医学的な知見を交えながら、分かりやすく説明しました。「やめてほしいことが多く、注意が多い日常ですが、今日からは褒めることを増やしてみます」といった具体的な実践例が印象的でした。また、参加者の中には、介助員として学校で子どもたちを支援している方もおり、現場で役立つ内容として多くの学びを得た様子でした。
一緒に考えるそれぞれの子育て
講座の終了後には、西村先生と参加者との記念撮影が行われ、和やかな雰囲気に包まれました。発達特性を持つ子を育てることは簡単ではありませんが、他の保護者と交流し、知識を深めることができる貴重な機会となりました。
今後も、発達特性に関する講演を通じて、全国各地での子育て支援を行います。当協会では、発達特性のある子どもたちを育てる親御さんや支援者の方々に向けた子育てのポイントをお伝えすることを使命としています。講演や相談に関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。