革新の音を届ける小野測器のポータブル振動計VW-3100の登場

小野測器が新たに提案するポータブル振動計VW-3100

株式会社小野測器は、2025年9月18日に革新的な新製品「ポータブル振動計 VW-3100」の販売を開始します。この製品は、設備保守や製品検査において要求される「聴く」「測る」「判断する」機能を一つのデバイスで実現する、新しいスタイルの振動計です。特に注目すべきは、独自の信号処理技術により異常成分を効率よく抽出し、数値化することが可能である点です。これにより、経験則に依存する診断から脱却し、データを基にしたより信頼性の高い判断が行えるようになります。

目を引く機能

このVW-3100には、いくつかの強力な機能が搭載されています。最初の特徴は、V3バンドと呼ばれる機能です。これは、異なる周波数帯を同時に計測し表示できるもので、振動の異常をより明確に把握するのに役立ちます。具体的には、加速度、速度、変位の物理量を選択でき、それぞれの実効値やピーク値も算出します。従来の振動計は特定の周波数帯に固定されていましたが、VW-3100では異常に応じて柔軟に設定を変えられるのが特徴です。これにより、異音の認識や解析もより精密に行うことができます。

次に、可変バンドパスフィルターを活用した聴音機能についてです。この機能では、取得した振動信号を音に変換し、異音を実際に聴くことができます。周波数範囲を任意に設定できるため、異音をより正確に捉えることができ、聴診器の代わりとして非常に有効です。現場での異常音の確認や、作業者間での情報共有にとって大きな助けとなります。

さらに、VW-3100は計測と同時にデータ収録ができる機能も搭載しています。収録したデータは事務所に持ち帰り、後解析ツールを使って詳細な診断が行えます。また、今後のメンテナンス活動のために、異常の有無を聴き比べられる機能も提供されており、作業者にとって使い勝手の良いツールです。

メリットのある業界展開

VW-3100のターゲット市場としては、各種製造業、特に自動車や家電業界が考えられます。これらの業界においては、モーターやコンプレッサーなどの回転機器の診断が不可欠であり、VW-3100はこれらの工程で生産性の向上に寄与することが期待されています。

小野測器は1954年に設立され、以来電子計測機器の開発、販売を行ってきました。特に自動車産業においては、数多くの技術革新を支えており、その実績がVW-3100にも活かされています。近年では、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新たなビジネスモデルにも積極的に取り組んでいます。

まとめ

小野測器のポータブル振動計VW-3100は、最新の信号処理技術に基づく多機能な振動計であり、業界からの高い関心を集めています。異常振動の検出や聴音、データ収録を一体化したこの製品は、携帯性にも優れ、現場での作業効率を大幅に向上させることが期待されています。詳しい情報は公式サイトでご覧いただけます。新たな保守点検のスタンダードを築くVW-3100にぜひ注目です！