自律無人潜水機『YUCO SCAN』が海中デモを成功裏に実施

自律無人潜水機『YUCO SCAN』が魅せる未来の海洋調査

海洋の深淵に迫る新たな技術として注目を集める自律無人潜水機、通称UUV（Unmanned Underwater Vehicle）。その中でも、フランスSeaber社製の小型モデル『YUCO SCAN（ユーコ・スキャン）』が、神奈川県久里浜の金田湾で実施した海中デモが、大きな反響を呼んでいます。日程は2023年7月9日と10日の2日間、参加者たちは実機の操作性やその精度を体験することができました。

デモンストレーションの概要

今回のデモでは、大学、研究機関、民間会社を含む多様な参加者たちが集まり、海中の貴重なデータを収録する施策に取り組みました。『YUCO SCAN』は、操作が簡単で、初心者でも扱えるよう設計されており、重さもそれほどないため、持ち運びにも優れています。この小型無人潜水機は、海洋調査や水産業に加え、防衛関連の用途にも対応する幅広い機能を有しています。

参加者による体験

全6回のデモンストレーションの中で、参加者は実際に『YUCO SCAN』を投入し、海底の地形を測定する実践的な体験をしました。サイドスキャンソナーによって海底のデータをリアルタイムで収録し、その結果を船の上で確認することができるため、非常に高い精度と簡易性を実感していただく機会となりました。これにより、多くの参加者が『YUCO SCAN』の運用のしやすさや収録データの精緻さを体験し、海洋調査の新たな可能性を感じることができました。

『YUCO SCAN』の特長

『YUCO SCAN』の魅力はその小型の設計と高機能性にあります。全長は98〜123cm、直径は12cm、重量は9.5〜10.5kgと非常にコンパクトです。また、手投げで簡単にミッションを開始でき、直感的な操作が可能なソフトウェア設計もされているため、複雑なスキルを必要としません。さらに、潜水機は浮上後にオペレーターの元に帰ってくる「Come Back Here」機能を備えており、使用者の負担を軽減しています。

今後の展望

東陽テクニカは、今後もこのが海洋調査の場で活用されることを目指し、さらなる技術革新とデモンストレーションの実施を通じてUUVの利用を促進していく意向です。海底地形の計測や環境モニタリングが迅速に行えるツールとして、海洋産業の発展に寄与することが期待されています。

日本国内での海洋技術の向上が進む中、今回のデモで得られた成功が次なるステップへと続くことでしょう。ぜひ、今後の展開にもご注目ください。そして、最新の技術や製品に興味がある方は、東陽テクニカのウェブサイトで詳細な情報をチェックしてみてください。