多忙な20〜30代が抱える健康課題とジム活用の実態に迫る

20〜30代の健康意識とジム利用の実情

現代社会において、20〜30代の若手社員たちが抱える健康への不安が増していることは否めません。株式会社G-FIVEが行った調査によると、実際にジムを利用できている割合はわずか3割に留まっています。この10代-30代の男性会社員を対象にした調査は、日常業務の合間にどのように運動を取り入れ、健康を保つための努力をしているのかという実態を明らかにしました。

働き方と運動不足の関連

調査の結果、「デスクワーク中心」と回答したのは約半数の49.3％。この多数派は長時間座っているため、運動不足や体力低下の懸念が現実味を帯びてきます。また、体を動かすことが多い職業に従事している人たちもいる一方で、やはりデスクワーカーの多さが目立ちます。

理想的な運動時間と現在の実際を比べると、回答者の約6割が「もっと運動したい」と思っているものの、約18.3％の人は「ほぼ運動していない」と答えています。これは多くの人が運動したい意欲を持ちつつも、実際にそれを実現できないジレンマを抱えていることを示しています。

ジム利用希望者の声

続いて、ジム通いを検討している人々の理由について尋ねたところ、最も多かったのは「体型を引き締めたい（50.8%）」というものでした。他にも「運動不足を解消したい（43.3%）」や「筋肉をつけて体を強くしたい」という声も多く、ジムへの期待が高まる一方で、「通えない理由」について問いかけると、最も多かった理由は「仕事が忙しく、時間がない（50.5%）」が圧倒的でした。また「費用が高くて続けにくい（44.3%）」や「疲れて行く気力が出ない（40.5%）」も重要な要因として浮き上がりました。

ジム活用の実態

実際にジムに通っている人々に状況を伺ったところ、わずか29.6%が「目標通りに活用できている」と回答。残りは、51.6%が「物足りない」と感じていると答え、「あまり活用できていない」という声も16.5％でした。この数字から、現状のジム利用に対して満足できていない人たちが多いことが分かります。

特に、ジムの「混雑」という課題が多く挙げられました。自分の理想とするトレーニングを行えないフラストレーションは、ジム経験者の大きな悩みの一つとなっています。混雑による待ち時間や器具の使用制限が、ストレスや効果を実感できない要因にも関わっていると考えられます。

健康意識の高まり

調査によると、9割近くの人が「将来的に健康面で不安を感じる」と答えています。具体的には、体力の低下や体型の変化（46.7%）、慢性的な運動不足を問題視（46.1%）する声が多く、将来の生活習慣病への懸念も浮上しています。これらは長時間の座位や運動不足など、日常的な行動が大きく影響していることから、改めて生活習慣を見直す必要性が強く感じられます。