移住促進と地方人材マッチングを実現する新たな連携サービス
令和の時代において、人口減少と少子高齢化の進行が深刻な問題となっています。特に地方での人手不足が深刻化しており、これに対する解決策が求められています。このたび、神奈川県鎌倉市に本社を置く株式会社カヤックと長野県白馬村のJOINS株式会社が業務提携を結び、移住と働き方改革を両立させる新しいマッチングサービス「SMOUT(スマウト)」の業務提携を発表しました。
この提携の背景には、都心と地方の移住者へのニーズの高まりがあります。日本の人口移動報告によれば、東京、神奈川、埼玉、大阪、千葉、福岡、山梨など一部の都府県では「転入超過」が報告されていますが、残りの地域では「転出超過」が続いています。このような状況の中で、企業が地域に必要な人材を確保するための施策が急務となっています。
SMOUTとは?
「SMOUT」は、地域に移住を希望する人と地域企業とのつながりを促進するマッチングサービスです。2018年にサービスを開始して以来、68,000人以上の利用者と1,100以上の地域に広がっています。このプラットフォームは、移住希望者が地域の企業や住環境にアクセスできるような仕組みを提供します。「SMOUT」の利用者は、自身の希望や条件を登録することで、地域企業の優良求人情報へと接続されます。
JOINSの役割
同時に、JOINSは地方企業とのマッチングに特化したサービスを展開しており、2017年からそのフィールドを広げてきました。これまでに1,000社以上の企業と1,400件以上の成約実績を上げてきたJOINSは、特に都市部に住む人材を対象に地方での働き方を提案しています。
提携による新しいサービス
提携によって、「SMOUT」と「JOINS」の強みを組み合わせた新たなサービスがスタートします。このサービスでは、利用者が「SMOUT」に条件を登録すると、JOINSが提携先の企業とのマッチングや求人紹介を行い、希望する条件に合った仕事を探してくれます。
また、仕事が決まった後は、SMOUTが新生活に向けた情報や自治体の支援制度についての提供を行います。このように、仕事から暮らしまでを一括で支援するという新しいマッチングサービスが誕生し、移住希望者や地域に住む人々に多くの選択肢を提供します。
シニア層への新たな機会
特に、50代や60代のシニア層にもフォーカスを当てており、これまで地域での仕事が見つからなかった層に新たな機会を提供します。全国的に高まっている「セカンドキャリア」としての地域活動への関心に応える形で、JOINSのネットワークを活用し、地域の人材をスムーズに紹介します。
地域の活性化を図るイベント
提携の一環として、地域での「仕事」と「暮らし」にフォーカスしたイベントも開催されます。2025年2月には、都内にて「50代からの移住と地域でのフレキシブルな働き方」をテーマにしたイベントが行われ、参加者の関心を集めました。このようなイベントは、生活の選択肢を広げる場となることでしょう。
この連携により、移住を検討する人々や地域企業にとっての新たなヒントとなり、地方の活性化につながることが期待されています。
まとめ
カヤックとJOINSの提携は、地方の人手不足の解消とともに、移住希望者に新たな選択肢を提供するものです。この「地域企業のお仕事マッチング」サービスによって、多くの人々が「自分らしい働き方、暮らし方」を見つけるきっかけとなり、豊かな地域社会の実現につながることでしょう。