横浜市立みなと総合高等学校でeスポーツ授業が始まります
横浜市立みなと総合高等学校が全国の公立高校として初めて、eスポーツに特化した授業を来年度から開始することが決まりました。この新たな取り組みは、プロeスポーツチーム「VARREL」とソニーマーケティングが協力し、革新的な教育を提供することを目指しています。
eスポーツ授業の概要
新設されるこの授業は、2期制の同校において、同校3年次生を対象にした1単位(35時間)のカリキュラムです。生徒たちは、eスポーツを単なるゲーム競技としてではなく、関連する産業や職種についても学びながら、社会の仕組みや自分のキャリア選択について実践的に考える機会を得ることができます。特に、現役のマーケティング担当者がゲストとして登壇し、エンターテインメント業界の現状についても直に学ぶことができる点がこの授業の特徴です。
また、カリキュラムは株式会社CELLORBがアドバイジングを行い、実際にイベントを企画・運営する体験を通じて、仲間と協力しながら主体的に取り組む姿勢を育むことにも力を入れています。授業には、ソニーマーケティングより寄贈された最新のゲーミングギアが使われる予定です。これにより、リアルなゲーム環境で学ぶことができ、学生たちの理解が深まるでしょう。
寄贈されるゲーミングギア
- - 有機ELゲーミングモニター(INZONE M10S) 市場推定価格約175,000円
- - ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット(INZONE H9 II) 市場推定価格約40,000円
これらの高性能機器を活用した授業は、来年度のスタートに先駆けて、令和7年9月20日に行われる文化祭「みなと総祭」で行われるeスポーツ体験会でも使用される予定です。
eスポーツ体験会の開催
みなと総合高校では、eスポーツ部が立ち上がり、現在1~3年生の11名が活動を行っています。文化祭では、eスポーツ部の生徒たちとプロeスポーツチーム「VARREL」のスタッフが参加し、参加者に楽しく分かりやすい体験を提供します。
- - 日時: 令和7年(2025年)9月20日(土)10:00~15:00
- - 場所: 横浜市立みなと総合高等学校
- - 対象: 中学生とその保護者(要事前申込)
このように、みなと総合高校は新時代の教育モデルとして、eスポーツの授業を通じて学生たちが未来のキャリアを見据え、社会とつながる機会を提供する場となります。
横浜市のeスポーツに対する支援
横浜市では、eスポーツの普及に向けた取り組みが進められています。日本eスポーツアワードの誘致や、区民祭りでの体験イベントなど、地域コミュニティの活性化と市民参加を奨励しています。eスポーツは年齢や性別、国籍を超えた参加を促し、教育や国際交流など多様な分野での活用が期待されています。
今後も、若い世代がeスポーツを通じて新たな可能性を広げ、豊かな未来を築いていくことを願っています。