「着る循環」実証プロジェクト
2025-10-24 17:21:27

GREEN×EXPO 2027が取り組む「着る循環」社会実証プロジェクトとは

GREEN×EXPO 2027の新たな挑戦



2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会、通称GREEN×EXPO。これに向けて、GREEN×EXPO協会が推進する新たなプロジェクトが話題を集めています。それは、植物由来素材のユニフォームを活用し、環境にやさしい循環社会の実現を目指す「着る循環」社会実証プロジェクト「P-FACTS」です。

プロジェクト概要



このプロジェクトは、ボランティアや運営スタッフなど、1万人以上が使用するユニフォームを植物由来の素材で統一することからスタートします。企画の中心には、株式会社ピエクレックスが構築する循環システム「P-FACTS」があります。このシステムでは、ユニフォームのライフサイクルを「着用→回収→堆肥化→資源循環」として、来場者に実際に体験してもらうことを重視しています。

ユニフォームを通じて、参加者に「サステナビリティ」を感じてもらうことを目指すこのプロジェクトは、ただの衣類提供や貸し出しにとどまらず、持続可能な未来へ向けた新しいインフラの創出を見据えています。

到達目標と評価基準



本プロジェクトは以下の4つの到達目標を設定しています。

1. 規模: 1万人以上のユーザーによるユニフォーム循環モデルの実装と評価。
2. 循環: 会期中の回収率や再資源化率のKPI公開と、その継続的な更新。
3. 快適性: ユニフォームの機能性検証(通気性や乾燥時間など)による快適な着心地の追求。
4. 標準化: 実証結果を基に他のイベントへの応用を視野に入れたモデル構築。

ユニフォームデザインの思想



ユニフォームには以下のような思想が込められています。

  • - Plant-First: コットンやセルロース等の植物由来素材を使用。
  • - Circular by Design: P-FACTSに基づく回収と再資源化のプロセスを組み込む。
  • - 祝祭感と品位: 国際博覧会の”顔”として、華やかさと機能の調和。
  • - ジェンダーフリー設計: 誰もが快適に着用できるデザイン。
  • - 暑熱・長時間稼働対応: 快適性を維持する高機能設計。
  • - Uniform as Media: タグなどで循環の流れを説明し、来場者に訴求。

Team P-FACTSの役割



プロジェクトをサポートするTeam P-FACTSは、株式会社ピエクレックスと株式会社V&A Japanの2社から成り立っています。ピエクレックスは循環スキームの設計や新素材の採用を担当し、V&A Japanは快適性と環境配慮を両立した素材提供を行っています。両社の連携により、持続可能なサステナブル社会の実現を目指しています。

P-FACTSとは



P-FACTSは、ユニフォームを「使い捨ての物」という概念から「自然に戻す循環インフラ」へ変える試みです。使用後のユニフォームは回収され、堆肥化されて新たな植物を育むための資源となります。この仕組みはすでに多くの自治体や企業と連携して実現されています。

コメント



株式会社ピエクレックスの代表からは、「このプロジェクトを通じて、来場者にサステナビリティを実感してもらい、共感を呼び起こすことができれば嬉しいです」との期待が寄せられています。また、GREEN×EXPO協会も「こうした取り組みを通じて、持続可能な社会への意識を高める機会になることを願っています」とのコメントを発表しています。

プロジェクトのスケジュール



  • - 2025年: 素材選定からプロトタイプ作製まで。
  • - 2026年3月: ユニフォームの主要デザイン発表。
  • - 2027年3月〜9月: 実施期間中の社会実証プロジェクト。

このプロジェクトが成功すれば、横浜からのサステナブルな地域づくりが全国へ波及することが期待されます。ユニフォームがもたらす循環の流れを、ぜひ体験してみてください。


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