岡山大学の国際会議
2026-07-17 00:17:20

岡山大学がAIを信頼するための基盤を構築する国際会議を開催

岡山大学、信頼されるAI報告の基盤を提唱する



2026年7月10日、岡山大学の野上保之教授と笹埜健斗特定教授が北海道大学で開催された国際会議「XBRL Asia Round Table 2026(XART 2026)」に参加し、テーマ「AI-Readable Trust Infrastructure」に関する発表を行いました。この会議は、アジア地域におけるデジタル財務報告の進展を図るもので、政策担当者や規制当局、企業報告の専門家らが一堂に会し、XBRLを活用したデジタル報告やサステナビリティ開示についての議論が行われました。

J-PEAKSの取組を反映した内容



岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として、「イノベーション創出によるWell-being社会の実現」を目指しています。教授たちは、安全なデータ共有、AI・サイバーセキュリティ、地域共創の重要性を強調し、これらの取組がAI時代の企業報告の信頼性にどのようにつながるかを示しました。

生成AIの普及により、企業報告をAIが読み取り、解析する機会が増えていくと予想されますが、AIが情報を「読む」技術を持ても、それが「信頼できる」ということは別の話です。教授たちは、「Data Trust」、「AI Security」、「Social Impact」の三つの層からなる信頼基盤を提案しました。

信頼基盤の三つの層



Data Trust



この層では、データの真正性、来歴の確認、検証可能性の確保が重要です。教授たちは、信頼できるデータがAIによる企業報告の根底を支えると述べました。

AI Security



ここでは、AIによる情報取得の正確性、出力内容の検証といった安全性確保が求められます。AIが生成する情報の信頼性を保証するためには、処理全体にわたるセキュリティ対策が不可欠であるといえます。

Social Impact



最後に、AIの利用が社会に与える影響、特に公正な市場や持続可能なファイナンス、地域社会のWell-beingに焦点を当てる必要があります。地域におけるAIの影響を考慮することが、信頼性の向上を図る上で大切です。

参加型ツールでの意見交換



発表当日は、参加型のツール「Slido」を活用して、参加者との双方向の意見交換も行われました。AIと財務、サステナビリティ情報の関係、今後のXART 2027に期待する成果について活発な議論がされました。

2027年への取り組み



次回のXART 2027は岡山大学での開催が予定されており、「Observe(観測)」、「Secure(保護)」、「Validate(検証)」、「Create Impact(社会的価値の創出)」の四つの行動が提唱されました。信頼できるAI可読型報告に関する原則やリスクマップなども提案され、2027年に向けた具体的な行動計画が形成されつつあります。

唯一無二の研究機関としての岡山大学の取り組みが注目され、国内外の研究者や企業、金融機関との連携を深めることで、AIを使った企業報告の安全性を高めるための研究と実装に取り組むとのことです。地域に根ざした取り組みが、このスピード感のあるデジタル社会においてどのように進化していくのか、今後も期待が寄せられています。


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