横浜市民ギャラリーあざみ野での特別な写真展
横浜市民ギャラリーあざみ野にて、2026年1月24日から2月22日まで、若手写真家上原沙也加の特別個展「たとえすべての瓦礫が跡形もなくきれいに片付けられたとしても」が開催されます。この展覧会は、彼女の約10年におよぶ作品を通じて、沖縄と台湾の風景や文化、歴史について深く掘り下げる機会となります。
上原沙也加の作品とは?
上原沙也加さんは、沖縄出身の若手写真家で、91年生まれという若さながらすでに高い評価を受けています。彼女の作品には、日常の中で見過ごされがちな風景や痕跡を繊細に捉える力があります。特に、沖縄で撮影された「眠る木」というカラーシリーズや、最新作「前の浜」、モノクロ作品「緑の部屋」などが展覧会で展示されます。これらは単なる風景写真に留まらず、その背後にある物語や感情を引き出す作品となっています。
作品の見どころ
1.
初の個展での全4シリーズ展示
「眠る木」や「前の浜」、台湾をテーマとした新作「緑の部屋」「緑の日々」は、いずれも上原の独自の視点を反映しています。これまでの集大成として、一貫したテーマの中で彼女の成長を感じることができるでしょう。
2.
新作「前の浜」の初公開
200点以上のスライドショーとして、沖縄の風景を一日一日の旅として語る新作が展示されることも、楽しみの一つです。特に2025年の慰霊の日を前後した撮影の作品は、観る者に深い思索を促すものとなるでしょう。
3.
台湾取材のモノクロ作品
第49回伊兵衛写真賞にノミネートされた「緑の部屋」と「緑の日々」は、故木村伊兵衛氏を讃える作品群においても特別な位置を占めています。文化の記憶を辿るこれらの作品は、国境を越えた普遍的なテーマを扱っています。
展覧会の詳細
- - 会期:2026年1月24日(土)~2月22日(日)
- - 休館日:1月26日(月)
- - 開館時間:11:00~18:00
- - 場所:横浜市民ギャラリーあざみ野展示室1
- - 入場料:一般500円、20歳未満および学生・65歳以上は無料、障害者手帳をお持ちの方は無料(介護者1名も無料)
また、2月7日と8日は無料開放日となっていますので、この機会をお見逃しなく!
関連イベント
展覧会開催中には、さまざまな関連イベントも予定されています。まず、出品作家によるアーティストトークが1月24日(土)に開催されます。さらに、長島有里枝氏との対談も2月14日(土)に予定しており、観客との深い交流が期待できます。ギャラリートークも実施するので、作品に対する理解を深める良い機会となるでしょう。
上原沙也加の今後
上原沙也加は、これからの日本の写真シーンを牽引する存在になると考えられています。本展を通じて、彼女の作品に触れるだけでなく、沖縄と台湾の文化や歴史に思いを馳せる機会を持ちましょう。展示されるすべての作品が、観る者に新しい視点をもたらすことは間違いありません。ぜひ、足を運んでみてください。